キリスト教思想の形成者たち パウロ1
目下、こちらの書物、本題に入りました。
7人のキリスト教思想家を紹介する内容となっています。
それは、以下の人選になっています。
パウロ
オリゲネス
アウグスティヌス
トマス・アクィナス
マルティン・ルター
フリードリヒ・シュライエルマッハー
カール・バルト
まずは「パウロ」から、本書の順番どおり、はじめたいと思います。
「1.キリスト教徒とユダヤ教徒の間で最も争点となる人物」
これが本書の、本来の本題です。
本書15ページから20ページまでが、それに割かれています。
以下、引用をしながら、少しづつ紹介してゆきたいと思います。
わたし個人の話になって恐縮ですが、自分は、キリスト教を、母方の大叔父がプロテスタントの宣教牧師であったことから知識的に興味を思春期の頃に覚えて、それから40代になって受洗をして、同じ「一神教」で隣接、かつ肉薄している「ユダヤ教」を少しづつ知り始めたのは、それから後の読書活動によるものなので、まだ10年も経ていません。
「パウロ」と「ペテロ」が、カトリックでは同日に、それも二人とも一緒に祝われる教会歴を持っており…そこに最初は「驚き」を隠せませんでした。
キリストとの出会い方も違い、その働きにおいても異なる、別人の二人を同日に、同時に祝ってしまおうという…その根拠も何も分からなかったからです。(※これは今でも正しくは理解できていませんが...)
引き続き引用を続けます...。
本書では、このあとフリードリヒ・ニーチェの『アンチクリスト』が紹介され、ニーチェの発言として「パウロをキリスト教の本来的な創始者」としている点や、ひところのキリスト教神学たちによる「イエスに帰れ!「パウロ的キリスト教からの回心」を呼び掛ける潮流があったことなどにも触れている。
ここで本書に「パウロ年譜」が記載されているので、それをプリンタでスキャンしての、写真データ化しての貼り付けにて恐縮ではあるが、以下に貼り付けておきます。(※少し「斜め」になってしましました…スイマセン)
引き続き、本文の引用に戻ります。
本日は「パウロ」に関する「第1節」なので、パウロなる人物の、客観的に言いうる「人となり」を著者は案内した…といった章立てでした。
文字数が、そろそろ私の理想としている2,000文字に達するので深追いはしませんが、画像データで貼り付けた、本書にあった「年表」は、パウロを理解する上で、かなり正確な情報を取りえて便利です。ぜひ、ご活用の程を。
次回は「パウロ 2」、正式なタイトルは「生の方向転換‐時代の方向転換」へ、書き進んでゆきたいと思っております。
それでは、またの機会に、お元気で。