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ヒッポのアウグスティヌス 神と人間

わたしは、ヨハネパウロ二世の残した使徒的書簡を手にしながら、文章を書いています。(※現在、出版社「品切れ」です)

今回は、本書の第2章「教会博士」から「2.神と人間」を読み、そこから引用しつつ、話題としたく存じます。
本項目「2.神と人間」には、本書中7ページが用いられており、かなりの長文なので、要所だけを引用しますことを、まずはお断り申し上げておきます。
では、引用を致します。

とりわけ、アウグスチヌスは、その才能を使って、人間における神の存在について深く考えました。その存在はまったく深遠でそして神秘的なものです。彼は神を「内なる永遠」、もっともはかりしれなく、そしてもっとも現存しているものとして見ました。人が神を探し求めるのは、神が不在だからですが、しかし神が存在しているがゆえに神を知り、見つけることができるのです。神は「世界の創造的実体」として、光を与える真実として、魅惑の愛として存在し、人間にとって最も親密なものよりさらに親密なもの、また人のもっとも高みにあるものよりさらに高いものです。

『ヒッポのアウグスチヌス』より引用

だれでも自分自身を見いださないかぎり神を見いだしません。なぜなら、神はわたしたち一人ひとりの深奥におられるからです。
したがって人間は神との関係を除いては、自らを理解することはできません。アウグスチヌスは、この際立った真理にかつてないほどの表現を見出し、人の神との密接な結合関係を探求して、これをできるだけ多くのさまざまな方法で説明しました。彼はこの関係を、人間が神に向かって引き寄せられる緊張関係と見ました。非常に広く知られた彼のことばがあります。
「あなた(は)わたしたちをあなたに向けて造られた…わたしたちの心は、あなたのうちに憩うまで安らぎを得ません。」

『ヒッポのアウグスチヌス』より引用

アウグスチヌスは人々に内的生活を熱心に推奨します。
「あなた自身の中に帰れ。真理は内的人間に住んでいる。そして、あなたの本性が可変的であるなら、あなた自身をも超えなさい」
それは心を照らす光の源である神が見いだされるためです。

『ヒッポのアウグスチヌス』より引用

次回は「3.キリストと教会」から引用いたします。本書で9ページありますので、また部分的な引用となりますことを、ご容赦くださいますように。

それでは、またの機会に、ごきげんよう、お元気で。

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