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きれいな話は書きましたが…
かつて「カトリック信徒」であった頃、WEB雑誌に「召命」をテーマにした記事の募集があり、わたしは自分が過去に書いた文章が「PDFファイル」で持ち合わせていたので、何の修正もせずに、写真のついたまま雑誌編集のメールアドレスへ送った。それが後日、そのまま採用され、写真も使用されていた。
あそこで「投稿」させて頂いた記事は「事実」にもとづいた「ノンフィクション」ですが、やはり「読み手」に読ませるため「物語化」を意図して行っている部分があり、紆余曲折の部分を、まるで「真っすぐ」であったかのように話を変化させておりますし、「書き手」からすると何か不完全というか…違和感の残る文章なんです…はたして、神さまは、わたしに生じた一連の出来事を、どのように「ご覧」になっていらして、それと私の「主観」が、どれだけ「ずれている」かが、何となく気になります…。
そもそも、わたしは洗礼を受けたのが実年齢を40歳過ぎてからのことだったので、それまでの人生では、世俗の垢にまみれて、とても「クリスチャン(キリスト者)」あるまじきことを、それはもう、たくさん、してきたのです。それこそキリスト教において「十戒」に定められた…その「10」ある守り事は、わたしはキリスト者となる前に、真言宗豊山派の仏教徒であったので(平成15年~)、与えられた「十善戒」が教えとしてあったので…
不殺生(ふせっしょう) 故意に生き物を殺さない。
不偸盗(ふちゅうとう) 与えられていないものを自分のものとしない。
不邪淫(ふじゃいん) 不倫など道徳に外れた関係を持たない。
不妄語(ふもうご) 嘘をつかない。
不綺語(ふきご) 中身の無い言葉を話さない。
不悪口(ふあっく) 乱暴な言葉を使わない。
不両舌(ふりょうぜつ) 他人を仲違いさせるようなことを言わない。
不慳貪(ふけんどん) 激しい欲をいだかない。
不瞋恚(ふしんに) 激しい怒りをいだかない。
不邪見(ふじゃけん) (因果の道理を無視した)誤った見解を持たない。
世間一般の「極悪人」とくらべるならば、まだ人様、お天道様に恥じない「生き方」を苦心してきたつもりはございます。
しかしながら、その「仏教徒」となる前と申しますと…もう私は「ひとでなし」であったものですから…いわゆるキリスト教の「十戒」などは…
わたしのほかに神があってはならない。
あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。
主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。
あなたの父母を敬え。
殺してはならない。
姦淫してはならない。
盗んではならない。
隣人に関して偽証してはならない。
隣人の妻を欲してはならない。
隣人の財産を欲してはならない。
「3つめ」にある「殺してはならない」以外は、すべて、その罪に抵触した…そんな倫理観の持ち主でしか、ありませんでした。
そんな頃の「自分」を、文章にして、しっかりと残しておいたほうが、やれ「仏教徒」、やれ「キリスト者」といえど、最初から「善」に目覚めた人である訳ではなく、無明のなかを彷徨って、むしろ知らずして「悪事」やら「罪」やらを重ねている…自覚なく「やっている」のですから、それは「教え」が必要な訳ですが…そんな「教え」を受ける前の時期があったのだよ…と、正直に、しっかりと、赤裸々に、書き残しておいたほうが…何せ、神さま、お天道様は、すべて「お見通し」な訳ですから、わたしも晩年へと差し掛かり、そろそろ肩の荷を降ろしたくなったのです…この「マガジン」に、その「昔話」を書き綴ってみようと思っています。
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