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夜更かししながら考えること▶︎いと

以下、ほぼ同時に読み終えた3冊。
脳内の散らかりようが可視化されるようで、微妙な気持ちになる。

『同志少女よ、敵を撃て』
逢坂冬馬

『松下幸之助に学ぶ部下がついてくる叱り方』
江口克彦

『「普通の人」のためのSNSの教科書』
徳力基彦

さて、投稿をどうしよう。
いちばん衝撃的だったのはやっぱり、『同志少女よ、敵を撃て』なのだ。

Amazonレビューは5000件超。
今さら語るのもおこがましいのは重々承知なのだが、超ロングスリーパーの私が2時間も夜更かししてしまったのに、「あー面白かった」で終わりにしてしまうのはあまりに惜しい。

ある時期、読書会の度に必ず誰かに紹介されていたこの本。
折しもウクライナ侵攻の最中、本の世界でまで戦争を疑似体験するなんてしんどいのでは、と勝手に想像していたのだが、読書会でも書店でも目に入ってくるものだから思わず図書館で予約してしまった。

その結果、夜更かしである。

ストーリーをうまく要約することなんてできないので、気になる人は読んでみられたい、と思うのだが、私はこの本を読んでいる間、人生の解とは、みたいなことをずっと考えていた。

もちろん正解なんてないのは分かっている。
自分にとっての人生の解、と言い直せば、少し真意に近づけるか。

ある事象に対して感じること、考えること、決めることは当然ながら人により異なり、そのことがその人たらしめているのだな、と、思ったのだ。

それはこの本の登場人物が、戦時という極限状態でそれぞれの道を覚悟を持って選び取り、全うしているからに他ならない。
すべての登場人物が、誰に何と言われても、自分を生きていた。
そして何かを守ろうとしていた。

同じ状況下にあっても異なる選択、異なる道。
極限状態での覚悟がどれほどのものであるのか、爆弾の降ってこない今の日本で暮らす私には想像をしてもしても及ばない。

でも、例えどんな状況下であれ、後悔しても失敗しても、「その選択は、その時の最善だった」ということは、信じていたい。

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【投稿者】いと

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