恩師の言葉
私は東山魁夷の絵画が好きなのですが、その中で、『道』という作品を見ていて、ふと高校の恩師の言葉を思い出したのでそのことについて書こうと思います。(写真⇩はポストカードを撮ったもの)
この道という作品、モデルになった場所が青森県にあるそうです。
いつかは行ってみたいです。
この作品、すごく単純に見えるんですが、実際に作品の前に立ってみると、すごく複雑。道が凸凹していたり、轍があったり、そして、道の先は曲がっていて、あそこまで行くとどんな風景が広がっているんだろうと、想像したり。そして魅せられてしまうんです。何度見てもずっと見ていたい。そして、色々と思ったり、考えたりすることが湧いてきて、まるで、自分自身と対峙させられるような作品。
実際に、この作品を見ていて、思い出した恩師からの言葉⇩
(高校卒業前に進路について話していた時に話された言葉です。)
「人の最終目標は自分自身を磨くことだと思う。山登りに例えるなら、山頂まで最短距離で登れば短時間で目標にたどりつく。けれど、その山自体を楽しむことはできないよ。しかし、その山を時間かけて歩くことで、その山からの色々な景色、植物、登山道を楽しみながら、目標にたどりつくことができる。それで、いんじゃないかな。最後にたどり着く所は同じだよ。だったら、楽しんだ方がいいんじゃないか。いろいろな経験や体験をし、多くの人と出会い、楽しいことも、辛いこともあるかもしれないけれど、その方が人として魅力的になれるんじゃないかな。」
実際は、もっと色々と話した記憶があります。ただこの言葉は未だに覚えていて、私が山に夢中になることを予言していたかの様だなと思います。当時の私はどんな風に映っていたのでしょうかね。生き急いでいるように思えたのかもしれませんね。
当時、高校生だった私には、わかるような、わからないようなですが、今でも覚えているという事は、それなりに心に響いた言葉だったのだと思っています。
この言葉が、少しでも誰かの迷いの解決になるといいなぁ。
遠回りしたっていいよね。前を向いて歩いていれば、その分、人としての魅力は増しているはず!明日も、がんばろう!