見出し画像

【日記#8】涙にじんで、止まらなくて

当然ですが、ネタバレは書いていません。
当たり障りのない他人の感想なら大丈夫!という方は安心してお読みくださいませ。


先週、マッキー(槇原敬之)のコンサートに行って来た。
うつ病で休みになったからこそ行けたので、チケットを分けてくれた母には感謝しかない。

今回はいつものアルバムツアーとは違い、デビュー35周年企画として行われたもの。
演奏をピアノ、弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)、パーカッション、コーラス隊に絞り、これまでの曲の世界観を再現して歌うことを試みるラボ(研究所)…『マキハラボ』というのが今回のテーマ。

…感想から言うと、感動して泣いた。

これまでのコンサートではさすがに泣くことはなかったので、泣いた理由はたぶんいろいろある。
これ以上言い過ぎるとネタバレになりそうなのでざっくりしか言わないけど、いつものバンドとはまた違う美しい音色にまず圧倒された。
知っている曲がそんなふうに再現できるんだ、という驚きもあったと思う。

それと、やっぱり選曲もよかった。
おそらくここに涙が出た大きな理由がある。

そもそも彼の歌は、具体的な世界観や情景が浮かびやすいものが多い。

誰もが一度は経験したり、想像したりできるような日常の一コマを切り取ってドラマチックな表現している曲が多いと感じる。
つまり、歌そのものが自分の人生に寄り添うものだったり、歌詞を自分の人生に当てはめられるような曲が多いのだと思う。

そんな曲が、初っ端から3曲続いてきた。
自分がつい最近経験した出来事に、あまりにも合っているというか、「本当は、そんな人生を歩みたかったと思っている自分」の気持ちを剥き出しにされてしまったというか。
そこにいつもイヤホンで聴くのとは違う、美しい生演奏と歌声が相まって、感極まってしまった。

なんかもう、自分のために歌ってくれてるんじゃないの?

そう思わざるを得なかった。

コンサートが終わり、地下鉄で自宅の最寄駅に着くまでの間、その日グッときた曲をずっと鬼リピして帰った。

また泣きそうになった。

さすがに、手すりを超えて抱きしめる人はいなかったけど。

いいなと思ったら応援しよう!