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森は海の恋人。7年目に想うこと。
アウトドア・自然業界に身を置き、間もなく7年目に突入する。
(材木座海岸のカラス。ミカン、、)
牡蠣養殖家畠山さんの『森は海の恋人』は私の所謂、バイブル本。
この本に出会った頃は、山関係の仕事をしていて、山から海を見ることはあっても、海から山を見ることはなかった。
(達磨山から見える戸田。美しい!)
仕事柄、林野庁や環境省、森林関係の職種の方と仕事をする機会も多く、自分なりに国内外の森林法を勉強したり、スイスやドイツの林業や森活用を教えてもらったりもした。
不思議なことに、森の知見が深まれば深まるほど海が遠い存在になっていく。
(真鶴の岩海岸。)
そんなとき、たまたま出会った『森は海の恋人』。衝撃だった。
内容は読めばわかるので割愛するが、
私は自分がすごく恥ずかしかった。自然を間借りしている仕事をしてるにも関わらず、視野や視座があまりにも狭まっていた。
(湯河原の丘から見た、太平洋)
と、同時に思い出した。
そもそも私は海と山に囲まれて育った。
感覚的には、畠山さんが言っていたことは知っていたはずだと。
長野県は松本で生まれ、湯河原真鶴で育った私は、よく遊んでいた真鶴にこの本を読んでからすぐに向かった。
(真鶴の原生林。こんな大木がいくつも)
そう。真鶴は、国有林の一種で『魚つき林』。にあたるエリアがある。今ではその理由、意味がよくわかる。
そして、この本を読むと自然の気づきだけでなく、ややこしい利権や規制、土地課題など業界にいるからこそ知る実態に、『森は海の恋人』という言葉のように、手を取り合える業界になったらよいのに。北欧のように自然享受権という選択があってもいいのに。と思い、
ややこしい業界でこそ、風穴をあける役目が私にはある。なんて思ったりもする。
(京都の笠置山から望む景色。水と森の町だった。遊びカヌー発祥の地でもある。)
久しぶりに、この本を手にとって色々思い出し、改めて業界で私がやるべきことを考えていた。そして、たまたま丁度、大事な仲間たちに、贈り物を探していて何にしようと悩んでいたが、この本を贈ることにしようと思う。
“ 森は海を海は森を恋ながら悠久よりの愛紡ぎゆく”
ちゃんちゃん。