抗がん剤 不都合な事実を知ってください
どうも毎度お馴染み某大学附属病院メンズナースです😇
暑くてたまらんですね…夏は嫌いです。
今回は化学療法についてです。
抗がん剤のイメージについて誰でも理解できるように説明します。
患者の生の声もお伝えできますので質問があればいつでも返答いたします。
まず、前提条件として知っておかなければいけない事実からお話しします。
化学療法を行っても
生殖器癌以外の5年生存率は大変低い
はい。
これは、変えようのない事実です。
ほとんどの人が死にます。
これは、受け入れてください。
放っておいたもしくは、病状の進行が早かったなど様々な理由があります。
そんなことは一切関係ありません。全世界から抽出したデータですので…
抗がん剤の種類も様々です。
大まかに分類すると下記になります。
抗がん剤
分子標的薬
免疫チェックポイント阻害薬
ホルモン療法薬
がん細胞を根本から根絶する目的で使用するのは最初の”抗がん剤”しかありません。
それ以外のものは
”癌と付き合いながら生活するための治療”
である。
ことを肝に銘じてください。
辛口なことを言いますが…
どいつもこいつも
化学療法を勘違いして治療をしている人が多すぎ
ひどい!!
なんでこんなこと言うの?
と思った人もいるでしょう。
でもね、医師は不都合な事実を隠して患者に説明します。
「次の治療がありますよ?」
「最初がありましたね、手術はできませんので抗がん剤治療をしましょう」
「抗がん剤はみなさん選択されますよ?」
など…
そう
やれば治るものであれば誰でも選択するでしょう
でも、癌を根絶する時代は終わりで
”癌と付き合う期間を長く”
”共生しつつもQOLを維持する”
時代へと変化したのです。
これを国民全員が理解していないからいつまで経っても
自分らしく死ぬことができないのです。
これは、私の悩みでもあります…
再発転移を繰り返し、全部の治療法を試したが全部ダメで緩和治療へ
そんな人を何度も見てきました。
みんなが”共存しQOLを高めるための治療”と知って治療に励んでくれたらその間に、社会福祉サービスや自宅から一番近い病院を探すことができるのです。
現実はそうではなく
治療できない最後の段階になっても
”治療をしてください”
って泣きついてくる患者がいます。
これは、我々医療職の情報提供がうまくいってないから起こってしまいます
私はそれを止めるべく記事にしています。
多くの人に知ってほしい。
”癌は治すのではなく共存する”時代になったと
次回は
頭頸部癌で使用する薬剤について説明しようと思います。
質問や意見がある方があれば是非意見をください。