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「旅のことばを読む」を紹介します
これから
小柳 淳著「旅のことばを読む」
を紹介します。
海外渡航歴が100回をこえるという小柳さんは、旅をしたいなあと思ったとき、まずは本を読むことから始めます。
わたしたちが旅をしたいと思ったときに手に取るのは、現地のことを記したガイドブックですが、小柳さんが読むのはそれだけではありません。
日本はもちろん、世界各地のくらしや文化、歴史や宗教、政治など。いろいろな著者が書いた、さまざまなテーマの本を読みます。
世界各地のようすがわかる本を読み、著者の視点で世界を眺めます。こうして旅を疑似体験するうちに、つぎの旅行先が決まっていくのだとか。
このエッセイでは小柳さんが旅をするきっかけとなった本や、旅をより楽しむための本が紹介されています。巻末のリストで確認すると、全部で78冊もありました。
小柳さんが訪れた各地の旅の思い出とともに、本の内容が紹介されているのが楽しいです。数多くの本を読んでから旅行をしている小柳さんですから、その土地に関する知識も豊富。旅先の文化や歴史から見えてくるその国(地域)の現状についても言及していて、じつに興味深いです。
小柳さんはあらゆる角度から旅先のことをみて、理解して、感じて、考えていることがわかります。本当に旅が好きな人なんだなあと思いました。
わたしは最初から最後まで、小柳さんの旅への情熱に圧倒されるばかり。しかし読んでいるうちに共感できる内容を発見!思わず笑顔になりました。
各国で使われている文字の面白さについて書かれたところ。また電車の時刻表を見ながら空想の旅を楽しんだエピソードでは、わたしも似たような体験をしていたので「そうそう」と、うなづきながら読みました。
とくに地図帳について書いているパートでは、冒頭部分を読んで思わず笑ってしまいました。なぜなら、わたしも小柳さんと同じことをしているから。なんだかすこしうれしくなりました。
この本では小柳さんの旅の経験をとおして、日本をはじめ世界各地の旅を疑似体験できます。もしかしたら、あなたも旅に出たくなるかも。
気になるかたはぜひ手にとってみてください。