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ハウスメーカー VS 工務店 という落とし穴(Vol.01)

見聞きした情報を備忘録的においておくだけの稿です。

家を建てる、ということを考えた時。そこからの選択肢は土地選びから始まって場所決め、立地、依頼、要望出し、設計、基礎工事、棟上げ、……と流れていくわけですが。
それこそこだわり始めたら無限、ともいうべき選択の連続でして、なんなら選択しているうちに一生が終わってしまった、まであります。ほんとうです。

そもそも家なんていう、「資産にならない」と言われはじめてひさしいものに、何千万円という生涯賃金の30%くらいをぶっこもう、ってわけですから、慎重に慎重を重ねてもかけすぎではないわけです。

で、じゃぁどこから情報を得るか、というお話になります。

よしそれなら一番確実な知識を得たいから工務店に就職しましょうか、なんて酔狂なまねが出来る人は少ない。
なら本で情報収集しようか、とも思うのですが、

このようなサイトがありました。
いいですねぇ。一冊一冊あたって、施主として知識をためて、施工主と渡り合ってみたい。それもいいです。
しかしまぁ、現代人というのは圧倒的に時間が無い。何千万という買い物を前にしてさえ、自分の時間の切り売りを惜しむ。そういうもんです。
できれば手っ取り早く知識が得たい。てぇわけで、最近の方はYoutubeに上がってる動画など漁るわけです。
私のことです。

で、動画は動画で、センセーショナルな話題を拾っていかないと観てもらえないということで、やたら施主の不安をあおるような動画や、極端な事例を引いてくる動画が多いわけです。早い話が玉石混淆なのですね。まぁ、それはどの分野もそうですが。

そして、そんなセンセーショナルな話題として、いちばん目に付くのが、対立あおりですね。
よくあるのが、

ハウスメーカーと工務店、家づくりはどちらに頼むべきか!?

とかいうやつ。

私、ここだけの話ですが、コレ系のYoutube動画では

この、不動産Gメン滝島さんの一連の動画が大好きで、よく観ております。
そして、滝島さんの動画の中にも、このハウスメーカー VS 工務店について扱った動画もあります。
ご興味ある方は、滝島さんがどちらに軍配をあげているかも含め、ご覧になってみてください。

で、す、がぁ。

私は比較研究をしないと心おちつかない性分ですので、この自分がファンである滝島さんの言うことを鵜呑みにしてここで取って出しをする、なんていいかげんな態度で記事を書くつもりはありません。

私は私の観点で、このハウスメーカー VS 工務店、という話題には結論を出したい、と思っております。

では、どちらがいいのか。
以降に、その内容について詳記していきたいと思います。



そもそもその前に、どういう家を建てたいか、を考えるべき

そうなんです。
どのレベルでこだわる気? っていう、家を建てたい貴方自身の心がまず、問題となるわけです。

正直な話。
間取りにあまりこだわりがない。家族間で具体的な要望が出ていない。ばくぜんと、いい家に住みたいなぁ、以上の発想が出てこない。
このレベルの方なら、
「ハウスメーカーが住宅展示用に建設したモデルハウスを購入」
が、はっきり一番いい選択となります。

ハウスメーカーの住宅展示場となるモデルハウスは、そのハウスメーカーが抱える一番優れた施工集団、それこそ気密性で言えばC値0.5未満、言ってみれば30坪ぐらいの家の中にはがき一枚つっこむ隙間もないほどの気密性を保持した家を建てられるような集団がよってたかって家を建ててます。
なのでモデルハウスってのは、家の見本。こうだったらいいなを体現しているといってもいい。
そして、モデルハウスは客を呼びやすい、いわば交通の便のいい場所に建てるものですから、立地に問題が……なんてことはまずないはずです。
つまり、大きな失敗が見当たらない。そして、そこそこのレベル、というのはなんなくクリアしている。難点をむりやり挙げるなら、自分の希望がまったく乗っていない、というとこくらい。
あと、人が出入りしているから事実上は中古住宅、というとこ?
電気屋で展示品を買うような、そんなかんじですね。


もう少し家づくりに欲求はあるものの、とにかく注文住宅もハウスメーカーも高すぎる! という人は

建売がいいでしょう。
ただし、住宅展示場に行ってモデルハウスを見学して……はだめです。
その前に調べる。
建売の情報は地域コミュニティの情報を載せてるタウン誌やそれこそSUUMOなどのサイト、あるいはその地域の不動産屋などで情報を扱ってますので、そこにまずはアクセスする。
そして、すでに建っている建売を選ぶのではなく、建設予定前の情報を得る。具体的には、建売を扱ってる不動産屋で、「建築前の建売住宅の売買契約」をするのです。
大抵は、不動産屋で土地を買い、既に建築を請け負う工務店なりハウスメーカーが決まっている、ということになります。建築条件、というやつです。
仮に、この会社をチェンジする、つまり建築条件を外す、となると、その場合は追加予算が必要となります。だいたい坪あたり十万前後、とのことです。
既に愛着ある工務店なり目指すハウスメーカーがある場合は、この建築条件を外した上で施工をお願い……すればいいのですが。
そもそも安くあげたくて建売を選ぶのに、わざわざ値段上げてもしょうがありません。というかそこまでするんなら建売を狙うのではなく、この記述以降の「ハウスメーカー VS 工務店」の具体的なお話の方を参考になさったほうがよいです。
話戻しまして。
建築条件に従った上で、実は、自分の思ってる住宅の要望を「ちょい足し」出来ることがあります。
この「ちょい足し」が、建築前の建売を狙う「ツボ」であります。
屋根材やサッシ、外構など、自分が思ってるプランを施工主にぶつけてみてください。駄目な物はだめで、呑んでくれるものもあるはずです。
実際に設計から注文住宅でお願いするより、かなり安く家を手に入れることが出来るはずです。

いよいよ具体比較。ハウスメーカー VS 工務店

と、あおってしまいましたが。
これも実は……「どういう家を建てたいか」という、施主の意向次第である、というのが実は、結論です。
もう少し具体的に、はっきり言いますと。

工務店に注文住宅を依頼する方が、ハウスメーカーに依頼するよりお値段は低め。
出来た家の質は、工務店の場合は20点~120点の幅がある。工務店のウデ次第。
ハウスメーカーの場合は60~80点、という感じ。100点を狙うことも出来るが、優良ハウスメーカーの中で担当施工主で当たりを引いたら、という運の要素が絡む。
工期は工務店の方が長め。ハウスメーカーの方が短め。
最新技術、設備を導入したいときは、ハウスメーカーの方が知識ある場合が多いが、優良工務店はむちゃ勉強してるのでこれも一概には言えない。ちなみにひどい工務店を引くと施主の言ってる要望の、内容が通じなかったりする。
ハウスメーカーは総じて営業の圧がめんどく感じる。つい口車に乗って無駄な設備をつけて予算オーバー……なんてのはハウスメーカーでの建築あるある。

……以外にも、いろいろな要素が複雑怪奇に絡み合ってきます。
なので結論としては。

「自分でめちゃくちゃ勉強して、情報を仕入れた上で、理想の家づくりを追求したい!」
という方は、工務店。
「勉強する時間はないけど、ある程度の要望を通した上で、少なくとも失敗のない家を建ててほしい」
という方は、ハウスメーカー。

こんな感じになるんじゃないかな、と思います。

さて。
次回以降は、ハウスメーカー、工務店。
具体的に建築を依頼する際のポイントや、最終的にどちらかを選ぶ段になったときの決め手についてなんかを、もう少し解像度を上げて書いていきたいな、と思っております。

ではそんな感じで。ごきげんよう。



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