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次元を操る猫の不安定さと課題。
キャットタワーを買った。
神経質な猫がうちには居る。
老境に差し掛かった猫であるから、シニア•コンパクトタイプを買った。
猫のお気に入りのポジションは、
高さ150cmの最上部にある50cm角の一片を切り落とした五角形のベッドだ。
ここの真正面から一直線に私を見下ろしている。
猫は目と目を合わすのを嫌い、警戒する生き物だ。
なので私は橋本K明氏が言っていた『霊の見方』を用いることにした。
K明氏は「霊は正面からは見えない、視野の端で霊が見えるから、視界の端で霊を見ろ」と説いている。
この見方を採用するならば、
猫を正面から直視しないようにし、視野の端で猫を見る。
これならば目と目を合わさなくて済む。
視野の端で猫を見ていると、霊も見えてしまうかもしれない。
とんだ副産物である。
だが、たとえ霊が見えてしまったとしても、
神経質なうちの猫を最優先事項にしなければならない。
最上部五角形ベッドは、どう見ても小さい。
板に薄い布を貼っただけの踊り場みたいな硬い物なので、
二枚重ねのフリースを敷いた。
余計に狭くなった。
視界の端で猫を見ていると、その五角形ベッドで毛繕いをして、たまにバランスを崩している。
危険だ。
ーー猫は次元を操る生き物だ。ーー
毛繕いで転落した場合、この場所の次元も急降下。
一次元あたりで停止。
もはや地球でも何でもなくなるから、いち早く猫に三次元に次元調整していただかねばならない。
先ほどまでは、五角形ベッドから身体の半分くらいをはみ出させて爆睡していた。
わたしは目の端で確認した。
だが?
猫が爆睡していたら、目の端で見なくても良いのでは?
あんなに最上部の小さいベッドが気に入るとは思わなかった。
明日は落ちても大丈夫なように、下にクッションを敷き詰めよう。
できればバウンドするぐらいの反発力のある敷物が安全かもしれない。
猫が落下する、猫がバウンドする、
バウンドしたとき次元は三次元を超過して四次元へ。
そこは幽界である。
この場所が幽界になってしまうのは、目の端で霊を見てしまうより、はるかに不都合である。
何とか猫に急いで三次元に次元調整してもらわなければならない。
だがいっそバウンド力のもっと大きい敷物を選び、
五次元アセンションさせてもらうのはどうか。
物事が一足飛びに片付くのではないか。
覚醒も必要ない、猫さえバウンドすれば済む。
しかし、猫バウンドが、どの次元に行くかという不安定さは否めない。
上手く五次元に行かなかった時の事も考えなければならない。
◎猫次第のアセンション。
◎自力アセンション。
両輪思考で対応しようと思う。
猫バウンドが最大限に発揮されたら、
空間が五次元以上に上昇する場合も充分あり得る。
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