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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote・他

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2020年10月の記事一覧

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #33

ともだちを売って一枚カヌーの絵 体内にオリオン誕まれたるを秘す 八月のみどりは固し食べられ…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #32

あれからを語りつづけて蛇になる 猫洗うそれも途中でいやになる 鋏で切られ鋏で切られ旅支度 …

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #31

ああ肉よモネの睡蓮天に咲く わたくしの顔を失う洗面所 三人で出掛けて二人戻りけり 子を憎む…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #30

あひるふりかえる一大事のように 欅の木わたしを食べて繁茂せり 水底のあなたを掴むやわらかさ…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #29

こんにちは赤ちゃんおそろしい暦 開くバラ閉じるバラ夕暮は忙しい むらさきの子供を連れて橋の…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #28

万引をした日のすばらしい夕日 光太郎智恵子の嘘も花ざかり 雪中の一軒焼いて遊ぼうよ 智恵子…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #27

発光の身の置きどころしののめに 抱き合えば背丈がちがうともだちよ 人間の愛にあふれる格子窓 わたしから滴る水色のワルツ 乳のあたり人の名を持つ花重し 一冊の本テンノウを問い詰める 『時実新子1955〜1998全句集』より 1981年、新子52歳の句から6句引用しました。

『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #26

賢母からやっと逃れた沈丁花 天国や星はやさしきものならず いちじくの闇をくぐれば岐れ道 愛…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #25

アレキサンダー大王と出る旅の雨 悪人の手にあふれるよさくらんぼ 小さいほうがわたし二匹の鮪…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #24

きらきらと鯖の二尾抱き戻るかな 一斉に乳房を落とす大凪よ 青いコップを割って東京まで眠る …

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #23

人のこころを見ていたぼうふらの踊り 手拍子で一人葬る宴かな 美しや馬鹿の大きな目に涙 象か…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #22

押しくらまんじゅうでつぶされた仏さま 獣姦求む急いで森の奥へ来よ 逃げられぬ畳の上のハイヒ…

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #21

私ですか ユーフォーを待っている 咳きこめば遠くで沈む船がある みつめると光を増しぬ兜虫 …

暮田真名
4年前
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『時実新子全句集』を1年分ずつ読むnote #20

まして真夜中のモナリザこそ憎し 胸の中 蟹が一匹また一匹 コーヒーショップぐるみ沈んで花咲く街 ますかっと夫人に憂い尽きざるか 小羊の顔にポツンと雨になる 『時実新子1955〜1998全句集』より 1974年、新子45歳の句から5句引用しました。