心のデトックス|夢を叶える言葉の力。望む未来に近づく「宣言のパワー」とは
言葉はすべての根源であると、私は考えています。
生まれ育った土地の言語によって語彙が蓄積され、それをベースに考える私たち。知らない感情を言葉にするのは難しいことです。思考を表現するのは言葉。言葉を知らなければ、思考を自覚することもできません。
だからこそ、「言葉にできないこと、イメージできないこと」は、あなたの中に「まだ存在していない」のと同じことなのではないでしょうか。
今回は、私が昔から続けてきた「夢の叶え方」のお話し。
■イメージが現実化につながる
私は中学生のころから、「10年後の自分をイメージする」ということを繰り返しやってきました。
最初のきっかけは、中学校の授業だったような気がします。10年後の未来年表を書いて、友達とワイワイキャッキャするという……
でも、実を言うと、そのとき決めたことって、多少の誤差があっても全部叶っているんです。細かいことは省きますが……
「だって、あの時こうするって決めたもんなぁ」
と、その後の行動指針になっていたことは確かです。
言葉によって、やりたいこと、やるべきことが可視化されて、行動につながった。私にとって、行動のベースは言葉にあります。
あるとき、私は「ステキなおうちに住みたい」と思い、遊びで理想の間取りを描き始めました。キッチンはここ、お部屋はここで、リビングは広めにとって……何度も何度も、理想の間取りを描きました。でも、最終的に出来上がる形はいつも同じ。
「私、やっぱりこういうおうちに住みたいんだなあ」
ブレない自分に笑ってしまったものでした。
当時住んでいたのは、亡くなった祖父が住んでいた古い家。重たい扉、急な階段、虫の巣が無数にあるであろうキッチン……正直、キレイな暮らしはできていませんでした。とはいえ金銭的な余裕なんてまったくなく、家を買うとか建て直すとか、そんなの到底無理な話。
でも、ふと母に
「おうちが建て替えられたらいいなぁ」
とこぼすと、
「私もそう思っていた。お父さんも病気する前に、この家を建て替えようって言っていたの」
と言うではありませんか……!
それからはとんとん拍子。予算はどのくらい?一応話を聞きに行こうか。じゃあ間取りを作ってもらって……二世帯住宅にするという話で、建て替え費の大半は実家持ちになり、私たちは一般的な家賃程度の出費のみ。
間取りのここは、こう変更してください。そんなこんなを繰り返し、出来上がったおうちは、私がまさにイメージしていた間取りそのもの。
(ちなみに、そのときは間取りを描いていたことなんかすっかり忘れていました。そのつど修正を伝えていくうちに、理想の家になっていたのです)
そして結局両親はこの家に住まなかったので、同居暮らしのストレスも皆無。賃貸に出すことで両親が負担するはずだった費用の大部分もカバーでき、私たちもほぼ出費がないまま、家が新しくなりました(家賃は払っていますけどね)。
こんなふうに、もっともっと、「叶いそうにない夢、叶っていた!」ということが、繰り返し起きているんです。そのすべては、「言語化し、イメージし、それを人に伝えたこと」ばかりでした。
■宣言することの強さ
引き寄せの法則、という言葉をここ数年でよく耳にするようになりました。
スピリチュアルのような話ですが、量子力学的に考えて、間違いなくあることだと私は思っています。
そこでは、「言語化したり、イメージしたりすることが大切」とよく伝えられます。でも、その叶え方を加速し、確率を上げるためには、「宣言すること」がとても重要なことだと思うのです。
以前、私がエステサロンに勤めていたころ。
夏の異動で、私は限られた技術者しか入れない「VIPサロン」に配属されました。私は美容専門卒ではなく、大卒インターン。技術的にも、なぜ私が?と私自身がめちゃくちゃびっくり。異動の連絡を受けた店長も、「えええ!!!」と大声をあげていたほど(笑)
人事の方に理由をうかがうと
「あなたは最初の新卒懇談会で、VIPサロンに行きたいって一人だけ言ったからよ」
とのこと……
言葉にして伝えることで、周りをスピーディーに動かすきっかけが増える。1人でもがくより、早く目標を達成することができるのだと感じた瞬間です。
もちろん、配属後は毎日スキルアップに励みました(体を壊しましたが……)。
そして、人に言ってしまったことは、無意識下で「無下にできない、裏切れない」という意識が芽生えるもの。言ったからには、どうにか叶えないと。そういう行動につながるのではないかと思っています。
しかし、そこで大切なのは「違和感を感じ取る力」です。
言ってしまったけれど、違ったかもしれない……
そういう違和感を覚えるときって、たいてい、少し道からズレています。
やみくもに「次の宝くじで10億当てるぞ~!」と言ったところで、あなた自身は「……本当にできるかな?まぁ無理だろうけど」と思っていないでしょうか。結局、そういうときって叶わないのです。
深層心理下でも、できる、間違いない!と根拠のない自信があるとき、宣言の力とあいまって「夢を叶える力」になるような気がしています。一番底辺にあるのは、「直感」という思考の力です。言葉を繰り返すことによって思考を変えていくことはできますが、違和感などの深層心理からのメッセージは、ブレずにキャッチしていきたいものですね。
■宣言の力を書く力に変えて
もちろん、言葉にして伝えるだけではなく、こうしてnoteなどに書いて多くの方の目に触れるようにするのも効果的ではないでしょうか。
だからちょっぴり、ビッグマウスで恥ずかしいなと思うことだって、書いたらいいと思うのです。
私の経験則で、どんなに大きなことを言っても、だいたい8割くらいの位置には着地できると感じています。だからこそ、8割になることを想定して、イメージよりさらに上を目指してみるのです。
そのとき大切なのは、そのイメージが
・まるで本当に起きているかのように、リアルに感じること
・心から楽しいという気持ちでワクワクしていること
・誰かのためなど、損得ではない感情でいられること
この3つを満たしているのがポイントです。
ワクワクしながら書き出して、改めて言語化して脳にインプット。そして人に宣言し、あとは流れに任せるだけ。
もちろん、やっていくうちに自分がステージアップして、当初の宣言からズレてくることもあります。そのときは、無理せず軌道修正すればいいのです。
例えば、
「暖かい地域が好きだから、沖縄を目指します!」
と言っていた方が、
「ハワイという選択肢があったのか……でも沖縄って言っちゃったからなぁ……」
と思ったとしても、「ハワイ」のほうにピンときたら、「ハワイ」を選びなおせばいいだけ。「いや、沖縄って言っちゃったから」と固執する必要はないのです。
今回は最後に、有名なマザー・テレサの言葉で締めたいと思います。