心のデトックス|暮らしは言葉に反映され、言葉はあなたそのもの
はじめに、言葉ありき
とは聖書の有名な一文です。
私はクリスチャンではないので、くわしいことは分かりませんが……オーラソーマをならっていたとき、すべての最初は言葉であった、というようなお話があり、そう、確かに、と思ったものです。
言葉といえば……
すごく昔、どこかの民族には「色の名前がほとんどないため、色の見分けがつかない」という話をきいたことがありました。ほとんど覚えていないので、確かな情報かどうかはわかりませんが……
私たちが「赤」「朱」「紅」とよび、似たような色の見分けがつくのは、「名前があるからだ」と。
■感情や状況をあらわす言葉
感情や状況だってそうですよね。
日本の「もったいない」に値する言葉が海外にはないとか。もちろん、「もったいない」と感じることはあるそうですが、日本の言葉が包括する「申し訳なさ」や「粗末にしたくない」という情念ごと置き換えられるような、ぴったりの言葉はないのだそう。
とはいえ……この、「ふわっとした、ハマらなさ」が、言葉の持つ面白いところだなって思うのです。国ごとの暮らしや考え方の違いで、こうした差が生まれているわけで。
世界的にブームになったデンマークの「ヒュッゲ」は、『ほっとくつろげるような暮らしや時間、充足感』を表す言葉ですが、ぴったりくる日本語って確かにないですよね。
そういう言葉がないため、ニュアンスが伝わりづらかったり、感性が共有できなかったり……そもそも『そういう気持ちを表現したことがない』ということは、『知らなかった感情』なのかもしれません。
■心のモヤモヤだって言葉にしたら変わる
正面から向き合わなかった自分の心だってそうです。
なんだかモヤモヤする、不安で、よくわからない。
そうした思いを、なんらかの方法で言葉にしてみて、置き換えて、探ってみる。書く、話す、歌う……。
モヤモヤしたものが言語化されると、それは一気に輪郭をもって、目の前に現れてきます。例えば、「なんとなく不安」だったものが、「将来のお金への不安。いくつまでに、このくらい貯金すれば安心かも。なら、月々このくらい貯金したら解決する」と、ぐっと解決方法に近づけることだってありますよね。
でも、そこですごく大切なことがあるなって感じています。
それは、言語化するときに「どの表現を使うのか」ということです。
■選ぶ言葉で未来は変わる
私は、昔からとにかく「その表現は、自分の心をちゃんと反映しているのか」を考えるタイプ(しゃべっているときは、適当なんですけれどね)。
同じ表現でも、「あなた」「アナタ」「貴方」では、受ける印象が全く違います。
「あなた、大丈夫?」
「アナタ、大丈夫?」
「貴方、大丈夫?」
どうですか?
話している人も、相手も、状況も、違うイメージになりませんか?
そして、言葉の選び方ひとつで、未来への道筋すら変わってしまいます。
「あなたならできるね」と言われるのと、「あなたできるの?」と言われるのでは、結果は違うと思うのです。
さきほどの「将来のお金への不安」だってそうです。
・老後資金がないと生きていくことができない、もうだめだ、不安すぎる。
と言語化するのか、
・老後資金がちゃんと準備できるよう、どんなことを最初にしたらいいか。
というのでは、未来がまったく違うものに見えます。
できることなら、私は常に明るい未来に向けた言葉を選びたい。
■言葉をつくるのは暮らしそのもの
そして、よい言葉を自然と選べるようになるために、大切なのは「暮らしを整えること」だと思っています。
雑念が起きにくい、スッキリ整ったお部屋。
心を乱されにくい、働きやすい職場。
心置きなく話せて、表現を受け止めてくれる仲間の存在。
さきほど、国によって「ぴったりくる言葉」があったりなかったりすると書きましたが、それってまさに暮らしそのもの、環境の違いですよね。
そして、言葉って思った以上にその人そのものを反映します。
感じたことのない思いや感情って、言葉にならないんですから。
これはカラーセラピーをやっていても明白です。今まで感じたことのない言葉は、表面では理解しているつもりでも、心の中ではまったくイメージできていないのですよ。
だからこそ、部屋を整えることって大切なのです。
お部屋と心はつながっている……
暮らしを整えながら、心の形を見つめなおしていくと、表現もどんどん磨かれていく……そんな気がしています。
まぁ、相変わらず、私は文章が長いですけどねー--
今日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。
サポートありがとうございます。ご支援いただきました分は、オンラインコース運営としての成長、ビジネスに役立つ情報を集めるための一助として大切に使わせていただいております。