捨て活じゃなくて、使い活をしてみよう。ミニマルは今あるモノの数が少ないことじゃない。
捨て活なるものがあることを最近知った。
私は元ミニマリストでモノが少ないし、今もシンプル生活を送っているから、そもそも捨てるのは毎日出る納豆のケースとか卵の殻とか生ものばっかりだ。
モノを捨てることは少なくなったかもしれない。むしろ、今は捨てることよりも、いかにして使うかをすごく考えている。モノの使い活だ。今日は私なりのモノを使い倒す技を紹介したい。
STEP0:使ってないモノは埋蔵された資産
毎年ゴミとして捨ててしまうものに何があるだろうか。そう考えたときに真っ先に出てくるのは服だ。例えば、靴下なら穴が開いたとか、ちょっと買ったけど派手すぎて結局着なかったとか。流行が過ぎ去ったみたいな服もあるかもしれない。
これを無かったことにしてスッキリするには単純に捨てればいい。よしっ服を捨てて、押し入れをスッキリさせて一件落着。にはならない!!
ただ捨てるだけだと単純に新しい服を買うためのスペースを作りだしているだけだ。ましてや今は何でも値上がりしている世の中、買いなおしでもしたらお金持ちじゃない限りドンドンお金が飛んでいく。
そもそも、過去に買ったモノは少なくとも過去の自分は気になったから買ったはず。一生懸命働いて得たお金と交換した、いわば資産なのだ。気に入らない部分はあっても、全てが悪いってわけじゃない。少なくとも気に入るポイントはあったはず。
そこでやりたいのが、使い活だ。その死んでいたモノという資産を新たに運用する(使う)ことでより豊かになる活動だ。
STEP1 本来の用途とは別の場所で使ってみる
私にはタイで買った2万円を超えるシャツがある。めちゃくちゃド派手なシャツで恥ずかしすぎて絶対に日本では着れない。自分でもなんであんな派手なシャツを買ったのだろうかと今でも不思議に思うほどだ。
きっと灼熱のビーチと、気持ちいいタイマッサージと、甘いタイティーが私をそういう気持ちにさせたのだと思う。今でもそのシャツを見ると思い出すほどだ。
困ったのは日本に帰ってからだ。思い切って着て出けてみたものの、なんか場違い感がすごくて、近くのコンビニに2回着ていったのが最後で、そのあと着ることはなかった。
そうすると、捨てるか~と頭によぎったけど、2万円という値段とシルクという素材の良さがもったいなくて1年ほど押し入れに死蔵させていた。翌年、さぁもうこのシャツとはオサラバしようと思って手をかけた。
その時、シルクのパジャマは肌に良くて眠りやすいという昔聞いた話が頭によぎった。そこで思い切って、2万円のシャツをパジャマにしてみてその夜に寝てみた。すると、肌触りもいいし、蒸れない、めちゃくちゃ気持ちよく寝れた。そこから、私の定番夏パジャマになったのだ。
こんな風に、捨てようと決心すると本来これはこうやって使わないといけないみたいな固定観念が外れて、新たな価値が見つかることが結構ある。捨てる前のクリエイティビティ―を発揮させてみよう。
例えば、色あせていらないリュックに水とか薬とか着替えを詰めて、防災リュックに変身させる。なんかしっくりこなくて、いらないコップはメダカの水替えの時に避難させる一時避難先にしている。昔、ハマって買った抹茶茶碗は今じゃ玄関の鍵入れになっている。
全部今は必要のないモノだけど、少なくとも過去の自分が気に入って買ったものだからデザインとか部分的には気に入っている。だから、ほんの少し用途をズラしてあげると別の場所でそのモノたちも輝くことができる。これが使い活だ。
STEP2 シーズン品は冬眠させてあげる
日本は四季があるからどうしても、モノが増える。春は薄手の服が必要だし、夏はサンダルとかめちゃくちゃ涼しい服が必要だ。冬はダウンとか、ホットカーペットなんかはも我が家では必須。
でも、大掃除といえばみんな12月年末1回しかやらないことが多い。そうすると、12月の寒いシーズンに使わないモノに対して不当な評価をしがちだ。寒い今から見たら、夏のシャツやサンダルなんか今ぜんぜん働いてないし、何ならいらないのかもしれないと思っちゃう。
でも、そうじゃない。モノにはそれぞれ輝くシーズンってのがある。だから、大掃除でなんかいらないかもって思ったとしてもそれがシーズン品のものは見なかったことにして、すべて一つの袋とかにまとめて冬眠させてあげよう。
そして、シーズン真っ盛りの時にそのモノたちを出して、そこで本当に要らないなら捨てることにしよう。1番輝ける時期に輝けないモノってのはやっぱりどこか今の自分に合わないのかもしれない。ただ、シーズンオフの時に捨てるのはポテンシャルをちゃんと評価できてない可能性も高いから気を付けて。
STEP3 本当に捨てるときは捨てる場所を選ぶ
子供の頃、映画ハリーポッターを観たときに不死鳥が死ぬとき最後炎になって一瞬だけすごく燃え上がるシーンがあったのが印象的だった。そう、モノにも捨てる前に一瞬の輝きをもたせてあげよう。
それは、どこで捨てるかを選ぶことで出来る。例えば、穴の開いた靴下なんかは旅行でよく使う。旅行ではできるだけ荷物を少なくしたい。だから、穴の開いた靴下を履いて、一度履いたらそのまま捨てちゃう。使い捨てのように使う。他にも2軍、3軍で捨てるしかない服なんかも旅行先で使い捨てにすることが多い。
他には、いらないガジェットは職場でなくなってもいいやって気持ちで置いて使う。なんなら、同僚とかにも自由に使っていいよってシェアする。穴の開いたタオルは最後、適当にその辺を拭いて捨てる。
捨てる前提だと、もう壊れてもどうなってもいいから持っていける範囲が一気に広がる。そうすると、意外な場所で役に立ったりする。一瞬の輝きをモノに与えよう。
こんな感じで、捨てるはずのモノをできるだけ使い尽くす。
使い活をぜひみんなやってみてね。
ちなみに、ハリーポッターの不死鳥が気になって仕方ない人はこの動画を見てみて。