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真逆の人生を歩んでみる1週間チャレンジの方法。

外交的、内向的って言葉がある。私はどちらかというと内向的なタイプだ。ずっと家に居続けるのは飽きるけど、少し近所を散歩したらそれだけで満足だ。家で一人で本を読んだり、ウクレレの練習をしているときは特に幸せを感じる。

街に出かけるときも、行きつけでもう勝手を知っている私のテリトリーのような場所に行くことが多い。意識しないとすぐ同じ場所に行っている。別にそれで何も不自由はない。

でも、そんな生活をし続けるとだんだんと自分の中に広がりが無くなっていって、なんだか自分が狭い人間になっていくような感覚もある。だから、定期的に自分じゃ選ばないものを意識的に選ぶ期間を設けてる。今回はその方法をご紹介したい。

ボクはいいんだけど、YAZAWAは何て言うかな?

矢沢永吉という偉大なロックスターがいる。実は彼の音楽はあまり知らないのだけど、昔ドキュメンタリー番組を見た。彼は側近に騙され35億の借金を抱えたけど、全て自分の音楽の力だけで完済したというスーパースターだ。

騙されて背負った莫大な借金を返済する彼の才能もすごいが、もっとすごいのは彼のメンタリティーだ。スーパースターとして24時間生きていくと重すぎるプレッシャーによって本当の自分が潰されてしまう。そこで、矢沢永吉は音楽をやっていない素の自分とスーパースターのYAZAWAを使い分けていた

その結果生まれたのが「ボクはいいんだけど、YAZAWAは何て言うかな?」という言葉。素の自分は別にいいんだけど、スーパースターとしての自分は何て言うかな?これで良いのだろうか?と自分に投げかけているのだ。

この方法は何か私たちが自分の行動を変えたいときにすごく役立つテクニックだ。素の自分では行かないような場所やイベント、選ばないだろう食べ物をYAZAWAのように別の人格を作って体験してみればいい

内向的な人は明るく外交的なYAZAWA、外交的な人は思慮深い内向的YAZAWAを自分の中に作り上げてみよう。別に名前はYOSHIDAでもナンシーでもなんでもいい。とにかく少し違う自分になってみる。

新たな経験に出会う、その一歩を踏み出させてくれる

真逆の人物を自分の中に設定として作り上げたら準備は完了。やったことないこととか、やってみたいけど何だか恥ずかしいというようなことに1週間の中でチャレンジしてみよう。とにかく、今まで自分がやらないことをしてみよう。すれ違う人にきちんと挨拶をしてなかったら元気に挨拶をしてみるとか、毎日外に遊びに行くのが好きな人は家で出来る趣味をみつけてやってみるとかでもいい。

そうすると、やっぱり合わないなということから、やってみると意外と楽しめることまで色々と出会うことが出来る。この経験が私たちにとって大きな価値を持つ。私の場合はウクレレサークルの参加が特に大きな変化だった。サークルなんて人が集まる場所なんとなく自分に合わないように感じていた。でも、実際に行ってみると趣味のサークルの楽しさに初めて気が付いた。今じゃ月1回のサークル活動が日々の生活の糧になっている。

新しい選択を選ぶってなかなか難しい。しかも現状にある程度満足しているならよりそう思う。でも、たまには違う選択をすることで、きっと人生を豊かにしてくれる出会いがある。

歳とともに定番が決まる

歳を取っていくと自分の定番ってのが決まってくる。服はこのブランド、好きな食べ物はこれ、好きな旅行先はここ、どんどん経験を経て失敗を避けるように自分にとってのベストを選びがち。

でも、人間って良いことも悪いこともなんでも慣れていっちゃう悲しい生き物だ。とっておきの服を買って、5年後も買ったときと同じぐらい喜びながら着れる人なんて居ない。人生で最大の買い物、家ですら購入した時が1番幸福でそのあとはどんどんと幸福度には関係がなくなるという研究もある。

つまり、ベストの選択はいつの間にか時間と共にベターな選択になっていってしまうのだ。幸せにどんどん慣れてきて、もはやそれじゃ幸せを感じなくなっていってしまう状態になる。これを打破するにも新しい経験は有効だ。

あえて、定番外しをしよう。違う事をするといつもの選択の良さを再確認する場合もあれば、もっといい選択に出会うかもしれない。日々の暮らしにちょっとした変化を与えてみて、思いっきり体験する。

なんだか毎日マンネリしている。なんかこのままでいいのかなって漠然と思う気持ちの時はこの、「一週間真逆の人生チャレンジ」をやってみて。その先にはきっと今まで気づかなかった新たな自分を発見するはず。

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