短編小説 【取扱鮫】
最近変な人形を買った。フリーマーケットを見て回っていた時に見つけた可愛いサメのぬいぐるみ。
一見可愛いいだけの様に思われるが変な部分はタグに書いている言葉だった。
“『取扱鮫』”
どうゆう意味なのかわからない。
取り扱い注意なら聞いたことがあるけど、
人形にそんなこと書いてあるはずもないし。
友人にこのことを話したが
「見間違いでしょ」
と笑われた。
本当に書いてあったのにな。
取扱鮫言葉の意味から読み取ると
サメの様に扱ってください、そうゆうことなのか。
そんなことあるか?
少し気になるが大きめの人形として抱き枕にして寝た。その日の夢はぬいぐるみの影響なのか海で遊んでいる夢だった。
ザパァーン 「海風が気持ちいいね」
「そうだね」 「きてよかった」
三人ほどで海に来ている様だ。
「きゃー」
浜辺の近くに鮫が来た。
そのサメはどこか変だった。
体にタグがついていてそこにぬいぐるみと同じ取扱鮫という文字。
まぁ鮫だからな、怖いから逃げようとした時
目が覚めてしまった。
朝起きたらサメのぬいぐるみが壁の方に飛んでいっていて近くになかった。
何だか寂しそうにしていた。
サメとして取り扱雨のがダメだったのか。
少し反省した。鮫として取り扱うとしても
鮫は鮫でも心優しい鮫もいるかもしれないのに。
こんな変な出来事で見た目だけで判断をしてはいけないと再認識できるとは。
やっぱりこのサメは心優しい鮫だったのだろう。
取扱鮫の意味はいまだ分からないが、
このぬいぐるみはただのぬいぐるみではなく
一匹の可愛い鮫として接しています。
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