ベランダ多肉生活の楽しみ
こんにちは。ゆっくりシニア生活アドバイザーの花です。
今回はコロナ禍の自粛生活の中で私流のベランダでの多肉植物の楽しみ方を紹介していきたいと思います。
多肉植物といっても「どんな植物?」と思われる方も多いと思います。多肉植物は多種多様で一般的に知られているのは、エケベリア・サボテン・セダム・アロエ・ユーフォルビア・コーディックス等々多くの種類があります。日本だけではなく世界中に愛好者がいる植物です。最近人気のあるのはエケベリアで葉が放射状に重なり合いバラの花のような美しい多肉植物です。私はエケベリアを集めて、自宅マンションの1坪ほどのベランダで楽しんでいます。特にこの2年ほどで数がどんどん増え続けて、小さなベランダを埋め尽くしました。昨年の夏にはついに多肉植物専用の棚を購入してしまいました。
自宅自粛が長いとネットショッピングを利用してしまい、ネットで購入した多肉達が多く自宅に来ました。あるいはふるさと納税の返礼品として大分県や佐賀県の生産農家さんから直接届けられました。私のお気に入りは長野県富士見市のふるさと納税をして届いた多肉達です。大自然にかこまれた八ヶ岳のふもとで育てられた多肉達なのかと想像をめぐらすと気分も豊かになり、大自然を身近に感じています。
今年の冬は例年になく寒さが厳しく寒さ対策が必要となりました。夜間は零度以下になるような日もあり、そこで夜間だけ不織布をかけて寒さを凌いでいます。多肉植物は零度以下になると内包している水分が凍ってしまいます。しかし多肉植物は太陽が大好きなので昼間は不織布のカバーを外します。朝晩手間がかかりますが、朝は8時ごろにはベランダに出てカバーを外し、夕方は日がかげる頃にカバーをかけます。
ある日帰宅時間が午後8時ごろになり、ベランダは真っ暗で足元が危なくなり懐中電灯を探していました。その時災害用に購入した太陽光蓄電地を利用したランタンを見つけました。キャンプなどに使う折り畳み式のランタンです。それを物干しのホックにひっかけて使ってみました。光がほんのり柔らかく暖かい感じがしていい雰囲気となりました。ほっこりとした光の中に多肉達が浮かびあがり、昼間と違う見え方を発見しました。街中のマンションでは昼間は隣接している建物があり雑多な感じがしますが、夜間の闇夜はそうしたものを隠してくれます。狭いベランダもそれなりの雰囲気を感じることができました。
最近はときどき夜にキャンプ用ランタンをベランダに釣りさげます。戸外のベランダの気温は2度くらいです。リビングの窓を閉めてガラス越しにランタンに照らしだされた多肉達を見ているとほっとした気分になります。以前にある園芸愛好家の方が、「自分で丹精を込めて作り上げた庭をリビングのソファーに座って眺めるのが最高です。」と言われていたのを思い出しました。それとは比べものになりませんが、小さな街中のベランダでも楽しみがあるものだと思いました。コロナ禍が長引きシニア世代にとって自宅にいる時間が多くなっています。そんな中でも楽しみを見つけることができると考え方を変えて多肉達の栽培を楽しんでいます。
参考文献
NHK趣味の園芸「多肉植物 パーフェクトブック」NHK出版(2019)