おかめ と ひょっとこ
朝、朝食を食べていたら、
「おかめ」 と 「ひょっとこ」 と目があった。
しばらく見つめ合う僕ら・・・(笑)
笑っている 「あかめ」 と
おどけている 「ひょっとこ」。
どんな人の中にでもある、
悲しみや涙。
そのお面の後ろにも、
「おかめ」や「ひょっとこ」の
悲しみ や 涙が あるのかな・・・
朝食を食べながら、
そんなことを、ふと思った。
「おかめ と ひょっとこ」
おかめ の かなしみ
ひょっとこの なみだを
だれも しらない
ことほぎに つつまれ
ときが とまったような
うたげの なかで
ふたりは おどる
まるい まあるい
その すがたに
いつしか いみを しる
おかめの なみだ
ひょっとこの かなしみを
だれも しらない
おかめの 悲しみ、
ひょっとこ の涙 を
誰も知らない・・・
寿ぎに包まれ
時が止まったような
宴の中で
二人は踊る・・・