ぶちまけてしまいたい

怒ると疲れる。
でも怒ってしまう。

辻堂ゆめさんの『答えは市役所3階に 2020心の相談室』を読みました。


『『怒りは大事な感情だから。起こっているとき、人は一番、自分の気持ちに正直になれる』
ただ――と、彼女がこちらをまっすぐに見返して言う。
『その前提として、相手が自分にしてくれたことを整理して、頭の片隅に置いておく、という手順を踏んだほうがいいかな。それを心に留めた上で、それでも許せない部分についての怒りを、思い切り放出してみるの』
『それは、どういう目的で?』と、創ではなく正木が尋ねる。見た目だけは大ベテランなのに、実際のところは、娘ほどの年齢の晴川からカウンセリング手法を教わる立場にあるようだ。
『怒りすぎて自分が疲れないようにするための前準備……といえばいいでしょうか』
『自分が疲れないように?』
『心の中で、相手の言動を事前に整理しておくんです。ここは許せる、でもここは許せない、というふうに。いわば仕分け作業ですね。ほら、怒るのって、とてつもなくエネルギーを消費するでしょう? それで疲弊してしまって、ヒステリックに怒りをぶちまけている自分自身に罪悪感を覚えたりしたら元も子もありません。相手からもらったものと、自分が相手に与えたものが釣り合っていない点についてだけ、心置きなく怒ればいいんです。こちらが常に穏やかな口調を心がけているのに、相手が怒鳴る場合とか。こちらがすべて正直に打ち明けていたのに、相手が嘘をついていた場合とか。こちらに落ち度がないのに、相手が義務を果たさない場合とか』

怒りだって自分にとって大事な感情です。
怒るってすごくエネルギーをつかうけど、感情をぶちまけたくなるときがあります。

怒ってもいいのかな、ってときもあるけれど、ホントは怒りたいです。

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