無理はしたくない
無理はしたくないです。
無理はがんばらないのとは違います。
益田ミリさんの『東京あたふた族』を読みました。
『わたしは無理をしたくないオトナだった。
無理をしたくないというのは、がんばらないのとはちょっと違う。がんばらないとできないことはあるものだし、がんばることは時に楽しい。けれども無理はツラい。無理はいつでも楽しくない。
無理をするというのは、たとえば睡眠時間を削るとか、食事の時間を削るとか、そういうものだけではなく、散歩の時間を削るとか、あるいはぼーっとする時間を削るとか、そういうものを削ることもまた「無理」である。
無理くらいしてくれてもいいじゃないか。
と思うのは、わたしではなくて人だった。
わたしはわたし張本人なので「無理くらい」と思っていい立場ではないのである。
自分は今ここにいるひとりだけ。地球に似た星にわたしと対になっている生物がいたとしてもそれはわたしではないのだし、わたしは、地球にいるこのわたしを大事にしてやらねばならぬ。あれやこれやの苦い経験から、そーゆーことが少しずつわかってきたのである。』
がんばらない、というわけではなくて、無理をしたくないのです。
がんばるのはいいのです。
無理がいやです。
無理は楽しくないのです。