なにか残る
誰かが繋げてくれるだろうか。
町田そのこさんの『夜明けのはざま』を読みました。
『「いま気づいたばかりだから、うまく言えないんですけど。必死に何かを掴もうと頑張ってあがいたら、絶対に残るものってあるんですよ。手の中が空っぽで、何もなくって、自分じゃダメだったと悔やむことがあるけれど、でもほんとうはちゃんと手に入れているものがあって、それって自分でも繋げられるし、誰かが繋げてくれもするんです。芥川さんの苦しみや悩みも、絶対に無駄じゃない。きっと誰かが掴んで、幸せに繋げてくれる」
「おれみたいなもんの手にも、何か、残るものがあるっていうのか?」』
なにか、残るものがあるのだろうか。
誰かが繋げてくれて、残る。
そんなことがあればいいです。