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「ウッドライフでグッドライフ〜木のある暮らしの魅力を語る〜」矢島里佳さんのお話を聞いて

今回は、とあるイベントの感想です。

『WOOD DESIGN EXPERIENCE~木を使って、暮らしと街と社会を良くする2日間@東京~(日本ウッドデザイン協会主催)』の、「ウッドライフでグッドライフ〜木のある暮らしの魅力を語る〜」というトークショーに参加してきました。

私がこのイベントを知ったのは、
私の憧れである、"和えるくんのお母さん"こと、
株式会社和える代表取締役の矢島里佳さんがお話しされるから。

オンライン上でお話しする機会は度々ありましたが
直接お会いしたことはなかったので、
東京でお話しされると聞いて
「これは行くしかない」と思い立ちました。

久々にりかさんのお話を聞いて、心と頭が浄化された感じがしました。


"和えるくん"とは

まずは少しだけ、株式会社和えるくんについてご紹介します。

「日本の伝統を次世代につなぐ」ため、”先人の智慧”と”今を生きる私たちの感性”を和えた取り組みを数多くされています。日本に古くから伝わる和え物のように、それぞれの素材を生かし合いながら。

最終的に実現したいのは「美しい社会で生きる」ことだといいます。職人さんの手で作られたものを大切に扱ったり、季節の移ろいを感じながら過ごしたりすることは、優しさと共に日常を送ることになる。サイトには以下の言葉も綴られています。

日本の伝統は守るべき対象ではなく、人の心を豊かにする手段の一つなのです。

「美しい社会で生きる」ために、日本の伝統を次世代につなぎ続けるのです。

https://a-eru.co.jp/story/

社員の皆さんが、家族のように温かくつながりながらも、軸を持った1人の人として「自分らしい働き方」を実現されている姿や、
一つ一つの事業や行動に哲学を秘めている「会社としての在り方」にも、
私は魅力を感じています。

美しく稼ぐ 〜私が就職を選択できなかった理由と欠けていた視点〜

前置きが長くなりましたが、イベントのお話に入ります。

今の社会では、経済のために生きている人も多くいるのではないか。もともとは豊かに生きるための経済活動だったはずなのに、今はお金を稼ぐことが目的になっている場面もよくある。
職人さんは、経済のためにものを作っている訳ではなく、必要な人のために心を込めて作っているんだ。

このお話が、いつにも増して私の心に残りました。和えるでは、「美しく稼ぐ」という言葉を使い、美しく稼げているかどうかを3つの指標でチェックしているそうです。

1. 「日本の伝統を次世代につなげることに貢献できているか」
2. 「売り手よし、買い手よし、世間よしの三方よし以上になっているか」
3. 「文化と経済が両輪で育まれるビジネスモデルになっているか」

https://www.o2-inc.com/column/202312082392/

私は今年3月に大学を卒業しましたが、24卒の就活をしたものの、大4の夏頃に内定を辞退させていただいた過去があります。
就活をしながら、「自分が自信を持ってお勧めできるもの(こと)しか売らない」「自分と他者と地球の、三者の幸せが実現することしか仕事にしない」と決めました。
会社就職という枠の中で納得のいく働き方を見つけられず、ここ3ヶ月間はフリーに過ごしていました。(この選択ができる環境にいることの幸せも感じます)

私は、稼ぐというところから目を逸らしていたんだと、ハッとさせられました。

「文化が経済を育て、経済が文化を育む」

https://www.youtube.com/watch?v=UtFqVUTDchg

稼ぐことがいけないのではなく、
どのように稼ぐかを考えることが重要だということ。
何のために経済を回しているのかということ。

私が、妥協せずに今の選択をしたことは間違いではなかったと思える機会でした。ですが同時に、「私が向き合いたいこと」「私が放って置けないこと」を改めて考え、今後の仕事の方向性を決めなければならないと痛感しました。

日本文化が持つ可能性 〜子どもの成長のそばで〜

そして、もう一つ心に残ったエピソードを。

りかさんの息子さんが食事中にイライラした時、手に持った器を投げるのではなく、「イスから降りてそっと床に置いた」とのこと。小さい頃から職人さんが手作りで作ったものに囲まれて育ち、その時に持っていたのも陶器の器だったそうです。

子どもながらに、ものが持つ力を感じているんだと気付かされました。長年大切にされてきた文化であり、職人さんが心を込めて作った物だということを感じているんだろうなと思います。

食洗機で洗えないから、手で割れないように洗う
ものを大切に扱う経験を日常的にする
日本の伝統文化が当たり前にある環境で育つ

これらは、後の価値観や趣味嗜好、生き方、教育の選択など、様々なことに影響を与えるんだと思います。日本の伝統文化が日常にあることの可能性を考えさせられます。

おわりに 〜ちょっとした抱負〜

人々が幸せに暮らすこと。
日本の伝統文化、自然の営みなど
長年培われてきたものを
「いい」と思える感性を育むこと。
そんな社会を作ることに関わりたいと、改めて思いました。

素敵な時間をありがとうございました。

(おまけ)トップ画像にした「私の推しスポット紹介」

写真は、3月に訪れた高知の伊尾木洞。滴るつらら、溢れるみどり、流れる水、降り注ぐひかり。かなりおすすめの場所です。ぜひ機会があれば行ってみてください!

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