教育×学びの組織|同じリンゴでも、ちがう色で見えているかもしれない
初任校で3年間ともに勤めた校長先生の言葉たちは、今でも私に残っている。その一つがこれだ。
1つの同じリンゴを僕と先生が見ていても、ちがう色で見えているかもしれない。「これは赤だ」とお互い思っていても、僕が思う赤と、先生が思う赤は、実は少し色味がちがう赤かもしれない。
同じ物事、教室での実践、子どもたちの姿を見ていても、捉え方は人によって異なる。
だから、目の前の状況や文脈を表現するために言葉はある。そして、自分と他者は、互いに「わかり合えない」存在であり、それを認めたうえで、言葉を介して「新しい関係性を構築すること」が対話だと宇田川元一氏は述べている。
同質的になりやすい職員室で、分かったつもりになるのではなく、「分かり合えない」存在をリスペクトして対話したい。ふとそう思った日曜の朝だった。