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石原路子さんのテディベアによるファン・ゴッホの初期絵画世界の再現

我が家のリビングにある「楽屋」には、常時、大勢の俳優がスタンバイしています。

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楽屋の俳優達

楽屋に所属する5体のテディベア全員で出演できる演目は何かないか、と、書斎で資料をめくっていると、ファン・ゴッホによる「じゃがいもを食べる人々」1)が目に入ってきました。

父親と同じ牧師になることに挫折したファン・ゴッホは、画家になる決心をし、独学で絵を学び始めて、5年が経過していました。その間、畑やそこで働く人々を必死で描いてきた彼は、その集大成とも言える「じゃがいもを食べる人々」を描こうと奮起していました。

「仕事を終えて夕食にありつく疲れ切った人々。彼らは畑仕事をしたその手で、じゃがいもを食べるのだ。この絵は手の労働を語っているのであり、いかに彼らが正直に自分たちの糧を稼いだのか語っているのだ」と弟テオへの手紙に意気込みを書いています。1)

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ファン・ゴッホ 作「じゃがいもを食べる人々」1885年1)
ファン・ゴッホ美術館(アムステルダム)

舞台は、我が家のダイニングテーブルです。ゴッホの世界を再現するにあたり、農民達が囲む食卓には、川月清志さんによる栗の木のトレーを伏せて設置しました。藤原加寿子さんによる粉引の小皿に盛られた、ゆでた、じゃがいもは、台所にあった乾物の麩を用いました。卓上のカップ類は、昔、ゴッホの故郷のオランダで、土産に買ったミニチュアです。

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我が家のダイニングテーブルに再現された「じゃがいもを食べる人々」

この空気感はいかがでしょうか?
テディベア達の演技を楽しんでもらえたら、とても嬉しいです。

パート2は、こちら

出演
テディベア:制作;石原路子

文献
1)完全保存版 ゴッホ、君は誰?. Pen No. 416, 2016. CCCメディアハウス, 東京. P58~59

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追伸

テディベア達の産みの親である石原路子さんご自身から、本記事に「スキ」をいただきました。たいへん嬉しく、光栄に思います!

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