沼本歯科医院とアート
倉敷リハビリテーション病院の北隣にある沼本歯科医院の、沼本 修 院長は、アートに造詣が深い人です。院内には、アートにまつわるオブジェや工芸品が多く置かれています。
待合スペースの書籍棚には、若くして戦没した画学生の画集がありました。
それらの作品は、遺族の高齢化によって散逸・崩壊してしまう運命でしたが、戦後50年経過して、著作家・美術評論家の窪嶋誠一郎の地道な努力によって収集され、1997年より、長野県上田市の戦没画学生慰霊美術館「無言館」で修復・展示されています。
2020年8月9日、NHK・Eテレの長寿番組「日曜美術館」で取り上げられ、主人役の小野正嗣が同館を訪問しました。放映された「無言館の扉」では、絵の由来とともに、修復・保存の様子が紹介されました。
美術館は信州の自然に抱かれていて、沼本院長によれば、松茸がおいしい秋に訪れるのがよいそうです。
追伸
無言館は公的な補助は受けずに、入館料と善意の寄付によって運営されています。個人からの寄付も郵便振り込みで随時受け付けています。筆者も沼本歯科医院での出会いの意味を想い、心ばかりの寄付をさせていただいた。