
ネコのコイデさんの近況
倉敷本町通りのセレクトショップ、「アートスペース路ゞ」を訪れ、最近新設された二階の展示スペースに上がると、奥の間にぬいぐるみが置いてありました。

さて、アートスペース路ゞのある倉敷本町通りは、画像のように、江戸時代の風情を遺した街並みが長い区間続いている、倉敷の奥座敷的な静かな佇まいのエリアで、大人で通な旅人が訪れます。お店は、そんな通りの、一番奥まった場所にあります。

倉敷観光の中心エリアである倉敷川沿いからは離れているので、いわゆる“土産物”ではない、岡山の作家による一品ものの工芸品やアート作品を取り扱っています。

二階の展示スペースの奥は、お座敷になっていて、作品展示の他、お茶会などが開かれる文化スペースになっています。
靴を脱いで畳の間に上がり、ぬいぐるみに近づいてよく見ると、地域ネコのコイデさん(お店での愛称は「みかん」)でした。

店主の石原路子さんによると、朝からずっとそこで寝ているそうです。

コイデさんは、野良猫なので、夜は野外で寝ています。噂では、もともと飼い猫だったのですが、飼い主が引っ越したときに置き去りにされたのだそうです。
コイデさんは、人を恐れませんし、愛想もありません。ですが、自らをわきまえて、毎日、自分らしく生きています。
(2022年5月21日)