<ミニマリスト>元祖ミニマリスト鴨長明に学ぶ
コラム1005
あこがれミニマリストのクララです。
『方丈記』を書いた鴨長明は、60歳で、ちいさな庵を建てて、小さな暮らしを始めたそうです。元祖ミニマリスト。
その背景には、大火、竜巻、短期間の遷都、飢饉、大地震を体験し、栄華をきわめたものの凋落を目にしてきたことがあるそうです。
ただし、完全に達観した世捨て人になれたかというと、そうでもないと解説(光文社版)では語られます。寂しさや悔しさも滲む場面もあります。
今の日本の有名なミニマリストさんたちにも、そうした災害を経て、モノにしがみつく生活から距離を置いている方々がいます。ある人は東日本大震災、またある人は熊本の地震などを機に、「いつか必要になるかも」と思っていたモノが、負担になったり、凶器になったりすることを体験したといいます。ゆるりまい氏は、自宅が損壊して、猫と家族だけで避難所生活を体験しています。
私は、幸い、今まで大きな災害で困難にあっていませんが、これから、南海トラフ、首都直下の地震を控えています。また、東日本大震災で、放射能を帯びた水が水道から出るという恐怖も体験しています。
モノ、ブランド、コスメ、インテリアなど、瑣末なものにとらわれず、自分自身のなかに揺るぎない自信をもちたい、と思うのでした。とても不安になることもまた、事実なのですが。とりあえず、モノは減らしていきます。
2025年1月28日
クララ