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うーん、嬉しいけど、悩むなぁ=^_^=🌻
どうしたの、おねえちゃん。
ある日、あたしの飼い主のおばあさんが、テーブルで腕を組んで悩んでいたのよ。
「あのね、クララ。、あたしにお仕事、って、できると思う?」
お仕事? おねえちゃんが、なんの?」
「福祉系かな、むかしいっしょに働いていたひとのところを手伝ってほしい、って、相談されたて、いいよ、って、いっちゃったんだけど」
不安なわけ。
「うん、もう、ずっと仕事してないしね、車いすは押しちゃダメ、って整形外科の先生にいわれてるからね」
じゃあ、なんでOKしちゃったのよ。
「だって、嬉しかったんだもの」
嬉しかったの?
「そうだよ、まだあたしに仕事を頼もう、って、思ってくれる人がいるんだ、と思ったら嬉しくなって、つい承諾しちゃったんだけど、あたしで大丈夫なのかな、って、不安になってきてね」
よく考えないで、返事しちゃうからね、おねえちゃん。
「そうなんだよ。人を相手にすることだから、安全にできる自信がなければやってはいけないと思うんだよね」
結論は出たみたいだわね。
「うん、断るね。事故が起こってからじゃ遅いからね」
困った飼い主なんですよ。
うちのおばあちゃん姉妹は、自分が年寄りだってことを、すぐ忘れちゃうんだから。
仕事は相手があることだから、やる気だけじゃ無理だってことをすぐ忘れちゃうんだから。
日々筋力は落ちるんだよね。
哀しいことに。
「クララだって、年は取ってるんだよ」
あら、あたしはいつだって、かわいいクララよ。
失礼なことは言わないでほしいわ。