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まちづくり・デザイン・マーケティング・商業施設…1000枚以上ある新聞記事の断捨離着手

新聞社がメインクライアントの会社にいたので、主要一般5紙と業界紙2紙を会社でとっていて。
新聞は、特定の1紙だけでなく、読み比べることの面白さを知った。
大手町の本社に打ち合わせに行く時はテンションが上がった。
会社にお願いしてみたけど、とってくれなかったので唯一自腹でとっていたのが日経MJ。

私は、紙で読む新聞が好き。
紙や活字が好きなのもあるけれど、新聞は特に好きかも。
ネットのニュースは、読む記事を選ぶ時点で好みで偏りがちだけど、目に止まる思いもよらぬ記事に発見がある。
日経MJって、中には倒産や不祥事の記事もあるけれど、基本的には世の中のトレンドや、新しく始まるサービスやオープンしたての商業施設・ホテル、ヒット商品など、ワクワクする明るいニュースが多い。

私の実家は商売をしていた。
子供の頃、父と出かけると「この商品はこうやったら売れる」とか「この店舗はこの陳列をもうちょっと変えたら…」とか、そういう話ばかり聞いて育ったこともあって、売り方とか考えるのが大好き…というか癖になっている。
仕事でECサイトも手掛けていたし、サイトの作りや見せ方の他に、商材や新しい売り方にもアンテナが立っていたので、MJはすごく参考になった。

最初に勤めた会社は社員が5〜6人の会社だった。
フリーランスになった後、大きな組織で働くことに興味がわき、派遣登録をして週の半分を社会勉強も兼ねて派遣で働くことにして。
1社目が新聞社だった。
たまたま配属になったのが日経MJで。
働く前は、興味のある記事を何気なくスクラップしていたのだけれど、働き始めたら紙面の署名で見覚えのある方がたくさんいて。
ファンクラブに入っているバンドやアイドル本人に会えちゃうのと同じように興奮した。

まちづくり・デザイン・マーケティング・商業施設の取り組み・ユニークなヒット商品…
個人的に引っかかった記事は切り抜いて保管していて。
いつかジャンルごとに分けてちゃんとスクラップしようと思いながら、膨大すぎて着手できず。
たまの頃にはひっくり返して、取ってある記事をザッと見る。
その中には、必ずキャッチできるヒントがあった。

が、Uターンしたので「都心ならでは」の記事は不要になった。
仕分けてガッサリ捨てるはずが…
当時は先駆けだった手法が今や当たり前になっていたり。
今や誰もが知るサービスになった会社の社長さんが、起業したてでインタビューに答えていたり。
大型の商業施設のオープン時の記事で、改めてコンセプトを知り「今は、当初のコンセプトが伝わらない施設になっちゃってるなあ」とか、
あ、このデザイナーさん、当時はこんなブランド手掛けていたんだっけ、
このホテルやあのマンション、あの家具ブランドが手掛けてたんだ!
今はもうなくなってしまった街の風景の記事とか貴重!
これ、コロナ禍の今、違った意味で使える手法じゃない?とか。
そこに、「時代」が映る。
もう二度と手に入らない。
新聞は古いは古いなりの価値があるなあと思いながら。

特に日経MJは、他紙と違う思い入れもあり。
「あ、この記事はあの人が書かれた記事だ」と署名が懐かしくなってしまい捨て難い。
粛々と整理する。何時間かかるかな…

ちなみに、今、自腹で新聞をとるなら「日経MJ」「日本農業新聞」「日本食糧新聞」
父も新聞大好きなので、一般紙の他に何かとる?って協議中。

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