見出し画像

2024年に読んだ写真の本『3選』 | 自分の写真に活かせる内容が多い本でした

私にとって今年一番の出来事は「約15年ぶりにデジタル一眼レフを買って写真を再開したこと」です。

写真を再開するにあたって写真の本をたくさん読みましたが、中でも自分の写真に活かせる内容が多かった本が次の3つでした。

うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真 / 幡野広志

まず最初に幡野広志さんのうまくてダメな写真とヘタだけどいい写真。今年読んだ本の中で、ダントツで気づきが多かった本です。

いい写真は伝わる写真、だけど言葉がないと伝わらない、ということを知ったときに、写真で伝えることの深さを学びました。

その他にも写真を撮るときに重要なこととして、第一に『光』、第二に『距離』、背景は二の次、ということも新鮮でした。他の本では構図などが重要と書かれているところ、光や距離など撮影の上での本質が学べました。

カメラじゃなく、写真の話をしよう / 嵐田大志

次に嵐田大志さんのカメラじゃなく、写真の話をしよう。大きく書かれた本のタイトルがストレートすぎて手に取りました。この本では写真を撮ったあとの編集方法について、かなり背中を押してもらえました。

写真の本でよく目にする項目として、写真データを「RAW」か「JPEG」どちらで撮るかということが書かれており、大抵の本はRAWで撮ると書かれている本がほとんどでした。理由はRAWは圧縮されない生データのため、圧縮されたJPEGデータよりも編集のしやすさが段違いで良いからです。

私は以前RAWで撮っていましたが、写真撮影を再開してからはJPEGで撮っています。理由はデータ量がRAWよりも軽く、スマホでの編集がサクサクできるからです。また、PCでの編集は面倒になってしまったためスマホ編集に移行し、最初はRAWで撮って編集してましたが、データ量が大きいせいか動作がもっさりでイライラしたためJPEGにしました。

JPEGと決めたものの、いろんな本ではRAWが良いと書かれており、どうしたもんかなと考えているときに私の背中をグッと押してくれる文章をこの本で見つけました。

RAWとJPEGのどちらが良いかについての自分なりの結論は、「人による」です。
 (中略)
僕自身はと言うと、こうした取り回しの良さもあり、撮影の8〜9割はJPEGです。
 (中略)
結構な確率で、「えっ、RAWで撮らないんですか?」と驚かれますが、フィルムライクな画作りに関しては前途の理由でRAWとJPEGの見分けはつかないですし、スマートフォンで寝っ転がりながら編集したい自分には(この話で二重に驚かれますが)、 JPEGとの相性が良いのです。

RAWとJPEGは「人による」ということ、自分の目的が明確であれば好きな方を選んで写真を楽しむことを優先すべきということを学びました。

あの人が自分らしい写真を撮れる理由 / 澤村洋兵

最後に澤村洋兵さんのあの人が自分らしい写真を撮れる理由。本を読んでいて、掲載されている写真がかなーり自分好みの雰囲気でした。また、本の中で好きな写真家として木村伊兵衛、アンリ・カルティエ=ブレッソン、スティーヴ・マッカリーの名前を挙げており、私の好きな写真家とドンピシャでした。

勝手に親近感をもって読み進めていくと、写真上達のための考え方についての文が目に止まりました。

要は「どうすれば上手くなるか」よりも、「どういうやり方が自分に合うか」を模索するほうが、結果的に上手くなる場合もある

この文で「自分なりのやり方」を見つけていくことが重要だと気づきました。

また、澤村さんの写真の特長として「黒」の表現がとても魅力的です。黒の表現について「引き締まった黒よりも曖昧な黒が好き」ということで、次のことが書かれていました。

黒の表現でボクがこだわっているのは「曖昧な黒」。黒は黒でも、何かうっすらと見えるような黒。写真の中の黒い部分に、よく見ると質感や形状がちゃんと描写されている感じです。見えすぎてもダメ、ギリギリ見える、なんとなく感じる。そういう表現をする黒が好きです。

今まで黒の表現について考えたことがなかったので、この考え方には驚きました。

以上3つの本が、2024年に読んだ自分の写真に活かせる内容が多い本でした。年末年始に再度読んで、来年の撮影にも活かそうと思います。

2024年に読んだ写真の本たち
自分の写真に活かせる内容が多い本でした

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集