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『海辺のカフカ』に感化された、読書タイムのお気に入り音楽
『海辺のカフカ』を読んでからというもの、読書の時には決まって同じ曲を聴いています。その曲は『海辺のカフカ』の本の中で、星野青年が喫茶店で聴く「ベートーヴェン 大公トリオ」です。
(※大公トリオとは、ベートーヴェンによってオーストリアのルドルフ大公に捧げられたピアノ三重奏曲変ロ長調 作品97の通称です)
本の中で次のようなシーンがあって、どうしても聴いてみたくなりました。
「ああ、とてもいい音楽だ。耳ざわりなんかじゃないよ、ぜんぜん。誰が演奏しているの?」
「ルービンシュタイン=ハイフェツ=フオイアマンのトリオです。当時は『百万ドル・トリオ」と呼ばれました。まさに名人芸です。
(〜中略〜)
「なんというか ー 優しい感じがする」
「ありがとうございます」と店主は「百万ドル・トリオ」に成り代わって丁寧に礼を言った。店主が引っ込むと、星野青年は二杯目のコーヒーを味わいながら、省察の続きにとりかかった。
聴いてみたところ、1941年と録音は古いですが、百万ドル・トリオの演奏はとても心地良い演奏でした。
ふと、この曲を聴きながら本を読みたいと思いました。この曲を聴けば、『海辺のカフカ』が面白かったことや、喫茶店で大公トリオを聴くシーンが甦って、読書の楽しさをいつでも思い出せると思ったからです。
また、気に入った曲はなるべく所有しておきたいという性格もあってか、CDを買ってしまいました。
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これで読書中に気に入った音楽がいつでも聴けるようになり、読書がますます楽しみになりました。