『構図は名作に学べ!』の特集が深くて広い|アサヒカメラ 最終号(2020年7月)
「こりゃ、まいった。。」
と、言ってしまうほど、構図についての圧倒的な特集が『アサヒカメラ 最終号(2020年7月)』に掲載されていました。
写真を約10年ぶりに再開したのをきっかけに過去のアサヒカメラを読んでいましたが、最終号にして深くて広い凄すぎる特集が組まれており、本当に勉強になりました。
アサヒカメラ最終号の構図特集ですが、何と言っても名画と名写真がふんだんに使われているのにびっくりしました。
海外の名画(ルノワール、フェルメール、ダ・ヴィンチ、クリムト、他)、日本国内の名画(俵屋宗達『風神雷神図屏風』、葛飾北斎)、名写真(アンリ・カルティエ=ブレッソン、木村伊兵衛、他)、など他にもたくさんの名画、名写真を使って構図の解説がされています。
また、「画面の主役」「視線誘導」「バランス」「配色」「比例と配置」など、構図を考える上で大切なポイントを、名画、名写真を使って深く広く解説されています。(雑誌でここまで深い特集はあまり見たことがありません)
過去に自分の好きな写真家のSteve McCurry(スティーヴ・マッカリー)の構図と色について研究したことがありました。
しかし、今回のアサヒカメラの構図の特集を読んで、構図への解釈や考え方の圧倒的なレベルの違いに只々驚かされました。私の構図に対する考え方は、まだまだだなと実感しました。
読んだ後には構図に対する考え方がアップデートされた感じがします。そして、あらためて素晴らしい雑誌が休刊になったことについて、今更ながら寂しい気持ちになってしまいました。
これまでとは違ったかたちでもよいので、アサヒカメラの深くて広い特集をまた読んでみたいです。