石段・湯気・紅葉がつくるランドスケープ:伊香保温泉
こんにちは
日頃からお世話になっている建築家の方に群馬県渋川市にある原美術館ARC(設計:磯崎 新氏)が素敵なところだから行ってごらん、とオススメされました。
で、もし行ったら今の時期紅葉も綺麗だろうから伊香保にも寄ってみたら、と言われたもんですからやっぱり見たくなりました。
ということで、
今回は原美術館ARCのお話ではなく、立ち寄った伊香保の温泉街のお話をしていこうと思います。
▼原美術館ARCのお話はこちらをどうぞ
お時間がある時にご覧ください。
それではいきますね。
|伊香保温泉っていうところ
群馬県渋川市にある伊香保温泉は都心からでも高速道路を使えばアクセスしやすい場所です。
ボクは埼玉県民なのでもうちょっと近い感じで、日帰りで行けてしまう距離。
とはいえ、コロナ禍もあり10年近く伊香保には訪れていなかった印象です。
伊香保温泉は歴史的に見ても遊興保養地として政財界人や文人から一般の人まで多くの人が訪れたことを知ります。
また石段街の階段は現在は365段、これは2010年になってから365日まちが賑わうようという想いからその段数にしたとされています。
▼さらに詳しくは以下のサイトをご覧ください。
久しぶりに訪れた伊香保温泉
せっかくなので石段を始めから伊香保神社があるところまで登りつつ、その道中に見られる温泉街らしい風景を味わいながら終着地点まで行きたいと思いました。
ちょっとした探索気分です。
|寄り道の中に情緒があった
では、早速ですがただただボクが石段をフラフラしながら上ったお話を綴っていきます。
石段街はスタート地点から終着地の伊香保神社まで上っていくわけですが、真っ直ぐ階段を上っていくのも一つなのかもしれません。
ただ、その道中には飲食店があったり、昔懐かし射的屋さんがあったり、お土産屋さんがあったり、今っぽいお店からどこか昭和を感じるようなお店まで、石段を上る度に様々な表情を見せてくれます。
この石段街の面白さってその、寄り道、にあると思えてきます。
さらに数段上ったごとに異なった場になっていて、ボク個人の見方として例えるなら、石段街という建造物、です。
つまり、石段街そのものが何十階もある建物として捉えてみたら一つの商業施設的に見えるのではないかっていう視点です。
もう少し言うと365段を上る途中には踊り場的な所があります。
それらが建築で言うフロア(〇階)のような役割をしていて、途中途中の踊り場で枝分かれするように道が横断しています。
その先には歴史的な建築が移築されていたり飲み屋街的な路地があったりと上った位置で現れる風景が異なります。
まるで商業施設のフロアごとの違いのように、階段という高低差(元々の地形にもよる)によって生み出された変化の面白さが石段街はあると思いました。
で、上っていくだけでなく時には振り返って伊香保周辺に広がる自然豊かな風景を堪能するのも良いかもしれません。
さいごに、
石段の途中にあるハワイ王国公使別邸があります。
板の間から外に目を向けると、建具(ガラス戸)越しに見える木々(紅葉)が内部にまで入り込んでくるような空間が広がります。
日本家屋らしい静かで落ち着いた部屋に紅葉が彩りを与えていてとても素敵でした。
もしかしたら紅葉の見頃のタイミングとズレてしまっているかもしれませんが、伊香保に行かれた際には体験してみてはいかがでしょうか。
石段を上りながら温泉街らしい情緒を感じてもらえたらと思います。
ということで、
今回はこの辺りで失礼します。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
ではまた
▼渋川伊香保温泉観光協会サイト
▼Instagramでショート動画を作成してみました。
▼よろしければこちらもご覧ください。
▼KURAMOCO