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ぐるぐるっと巡ってみた:富山県美術館
こんにちは
引き続き富山を巡ったお話をしていこうと思います。
これまで何度か富山には訪れていまして、その都度、市街地にある富山県美術館に足を運んでいます。
理由はシンプルに、すごく気持ちが良い、からです。
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うん、漠然的、ですよね。
ということで、
気持ちが良い、をもう少し具体的にお伝えしていくのが今回のお話になります。
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時間が空いた時にのぞいてもらえたら嬉しいです。
では始めますね。
■富山県美術館という建築
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富山県美術館は建築家内藤廣氏が手掛け、ユニホームは故三宅一生氏、ロゴデザインは永井一正氏、屋上庭園オノマトペの屋上は佐藤卓氏などその他に関わっている方々を拝見すると、どの方もトップランナーばかり。
建築に留まらず、衣服、グラフィック、言葉、プロダクト、、、どこを切り取ってもデザインに溢れています。
それに触れるだけでもデザインの学びになります。
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初め、富山県美術館に行こうと思ったのは、内藤廣氏の美術館建築を見たい、でした。
行ってみて思ったのが、ここは建築物のみならず周囲の環境とセットで場を味わえるところだと感じました。
美術館内、外、さらに広がる公園と富山を囲う自然、それらが合わさることで魅力が増している、そういう場所なんだと。
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この場に身を置いてみて始めて知る実感や空気感、瞬時にボクは富山県美術館界隈の空間に虜となってしまいました。
■ぐるっと巡る
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美術館はその名の通り展示作品を見て楽しむ、学ぶという場所だと思います。
ただ、富山県美術館には美術鑑賞以外にも楽しい体験が出来るんです。
例えるなら、探検、に近いかも。
2階に上がると上階まで吹き抜けた、大きな空間(ホワイエ)が広がります。
さらには、空間のみならずガラスの先には富岩環水公園や立山連峰の風景がぶわぁーっと広がり、とても開放的です。
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とても開放的
で、ですね、
ここから先は富山県美術館を訪れた方、それぞれが発見し感じてもらえたらと思います。
つまり、
階段を上るとどんな風景が待っているのか。
脇の回廊沿いを進むとどこに行くのか。
そして、そこには何があるのか。
動かずベンチに腰掛けて眺めて何を感じるのか。
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地場産材「ひみ里山杉」が館内には多く使用されています。
まちを巡るように、謎の路地の先を進むように。
ちょっとドキドキしちゃう感じも含めて建築を、空間を、体験するのも面白みの一つです。
それぞれの面白みを見つけるために、ぐるっと探索してほしいな。
そんな思いから、さわり、で留めました。
きっと、驚きと発見が至る所に散りばめられています。
■屋上庭園「オノマトペの屋上」
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それぞれのルートを辿り行き着く場所。
屋上庭園「オノマトペの屋上」です。
オノマトペは擬態語や擬音語を総称した言葉。
ペタペタとかワクワクとかドンドンとか。
そうした言葉(オノマトペ)から連想された遊具が具現化された公園になっています。
さらにオノマトペの屋上から見える景色、そこに遮るモノがありません。
360°ぐるっと、富山の街を、自然を見渡せます。
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オノマトペを具現化した遊具
個人的に好きな時間帯は、夕暮れ時です。
西からの日差しがオノマトペの屋上を照らし、さらに東側に広がる公園まで光が伸びていき街にスポットが当たったかのように浮かび上がります。
また、日差しの方角(西)に目を移すと逆光です。
ってなると、そこから見える風景は黒いシルエットになります。
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まるで影絵のように輪郭だけが残り、光に反射した川の水が際立ち、とても幻想的な姿を目にすることが出来ます。
そうした情景の中にオノマトペの屋上で遊ぶ子供や親子の声が聞こえてきます。
自然がもたらす現象、広場を包む楽しい雰囲気、そして広がる景色が重なり合いそこに、豊かさ、を感じられずにはいられません。
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それを味わいたくて、この場所に来てしまいます。
展示室以外のパブリックな場は開放と解放が合わさり、楽しそうな声と姿で溢れています。
アートやデザインに知らず知らずのうちに触れ、ここに訪れた人を笑顔にしてくれるのが富山県美術館だと思います。
また行きますね。
ということで
この辺りで失礼します。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
ではまた。
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屋外に常設展示
▼Instagramでショート動画アップしました。
富山県美術館の目の前に広がる富岩運河環水公園。
美術館と合わせて散策はおススメです。
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景観が世界的にも有名と言われています。
▼石川県能登地方で発生した地震における被災地支援クラウドファンディング
※現在は終了しました。
▼よろしければこちらもご覧ください
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