銀行置きっぱで貧乏まっしぐら!単利と複利を理解しよう!
1. 単利 vs. 複利
金融の勉強や、お金のことを調べるとまず最初にたどり着く単利と複利。
株式などの投資系(保険含む)は複利でリターンが大きいなど聞いたことはないでしょうか?
ご自身の資産を増やしていきたい、貯金を効率よく増やしていきたいという方が多い昨今で、単利と複利にどんな違いがあるのか見てみましょう。
単利:
特徴:元本に対してのみ利息が計算され、毎回の利息には利息が付きません。
例:毎年元本100万円に対して年5%の単利を適用すると、毎年5万円(100万円 × 5%)の利息が得られ、元本は常に100万円のままです。
複利:
特徴:利息が元本に加算され、次の期間の利息計算では元本+過去の利息に基づいて利息が計算されます。利息が利息を生む効果があるため、長期的に大きな資産増加が期待できます。
例:元本100万円に年5%の複利が適用されると、1年後の元本は105万円(100万円 + 5万円)。2年目以降はこの105万円に対してさらに5%の利息が付くため、利息がどんどん増加していきます。
2. 銀行預金
運用方法:銀行預金残高に対し、各銀行の所定の金利で口座へ還元される
利息の計算:利息が定期的に元本に加算されます。(2024年現在で約0.001%~)
リスク:元本保証があり、安全性が非常に高い。
ただし、高額所得者や1000万以上の現金預金がある場合、保障が1000万までのため、リスクになる場合がある。
メリット:
安全性:元本保証(1000万)でリスクが少ない。
流動性:いつでも自由に引き出し可能。
安定性:金利は低いが、安定して運用できるがほぼ増えない。
3. 変額保険(複利効果を利用した運用)
運用方法:投資信託や株式に連動して資金を運用し、運用成績によって資産が増減。
利息の計算:運用益が出ると複利効果で資産が増加します。運用成績が良い場合、利息が利息を生み、高い複利効果が期待できます。
リスク:投資先の市場変動により、元本割れのリスクもあり。
メリット:
高いリターンの可能性:運用が成功すれば大きなリターンが期待できる。
インフレ対策:インフレによる資産価値減少に対して有効。
税制優遇:生命保険料控除などの税制メリットも享受できる。また生命保険による一時所得控除の計算が活用できる場合がある。
4. 単利と複利の違いが生む影響
短期的:単利と複利の差は少ない。
長期的:複利の方が資産の成長が大きくなるため、長期間の運用では複利が有利。
まとめ
銀行預金は、元本保証と流動性を重視し、安全性を求める場合に適しています。低金利のため、複利効果はほぼない。
変額保険は、リスクを取ってでも高いリターンを期待したい場合に適し、複利効果を活かして長期的な資産形成が可能です。
この違いは、運用リスクの許容度や資産運用の目標期間に基づいて選択するポイントになります。