【椅子】インド計画都市の産物、ジャンヌレのイージーチェア!
文字数:約750字
昨日、車の免許を取得した横山です。
ある方からコメントを頂き、本日の椅子について知りました。
歴史的背景が面白かったので、にわか世界史知識を補完しながら紹介しようと思います!
計画都市?ジャンヌレって誰だ?
スイスの建築家、ピエール・ジャンヌレ。
近代建築の三大巨匠のひとり、ル・コルビュジエのいとこにあたります。
ふたりの紹介の前に、インドの話をします。
1947年にインドとパキスタンが分離した際、かつてインドの中心地だったラーホールがパキスタンの領土になってしまいます。
そのため新たな州都を設置する必要が生まれ、その都市をチャンディーガルと名付けました。
インドの首相は、チャンディーガルを新しい現代国家のシンボルにしたいと考えました。
ここで、
モダニズム建築に秀でたコルビュジエとジャンヌレが登場します。
インドの計画都市を依頼されたふたりでしたが、ジャンヌレは現場監督をしながら家具のデザインにも携わりました。
ジャンヌレの椅子の特徴は、コンパスレッグと呼ばれるV字型の脚のデザインです。チーク材や藤といった現地で調達できる素材が用いられています。
椅子から歴史へ
椅子の調査を始めるきっかけとなった小説に、椅子と歴史は大きく結びついているとありました。
ジャンヌレの椅子からインドの計画都市、インド・パキスタンの分離にまでたどり着きました。歴史を知らない私にはどれも「ほえぇ」とためになる話ばかり。
この椅子、素朴で装飾の類はないのに美しく感じますよね。
教えていただきありがとうございました。