【椅子】ゴムの木とカリモクと寵愛のKチェア!
文字数:約1100字
こんにちは、横山です。
念願かなって友人とラジオ動画の投稿を始めました。テーマについて相方と話すのはnoteにはない楽しみも感じました。
今回調査したのは、1960年代に誕生した椅子です。
カリモク60とKチェア
カリモク家具とは、日本の家具業界の最大手で1947年に設立されました。愛知県刈谷市に木工所を創業しており、「刈谷木材工業」という旧社名が略称となっています。
Kチェアはカリモク家具の原点であり、一度も廃盤になることなく人々に愛され続けています。旅館や中小企業の応接間などの法人需要に加えて、コンパクトで高いデザイン性が評価されています。
カリモクでは独自の耐久テストを行っており、60キロの重りを座面に6万回落下させて合格した椅子だけを販売しています。
この椅子の興味深いところは、その木材にあります。
将来を考えたラバートリー材の選択
Kチェアには、パラゴムノキから切り出されたラバートリー材が使われています。公式サイトによると、国産材として1960年代に切り時だったブナ材が枯渇し、北方にあるナラ材も時間の問題だと予見したカリモクは国外に材木を求めました。
一般的に家具に用いる木の成長には100年以上かかります。一方ゴムの木は約5年でゴムの樹液が取れるまでに成長し、30年で木材にできました。しかし当時は樹液が取れなくなると伐採され焼却されていました。
ラバートリー材の活用は環境にも優しく、木材の枯渇の心配も少なかったのです。幅の広い材がとりにくく、表面が毛が立っているなど欠点も多い木材ですが、その点を技術でカバーし現在も製品に用いられています。
振り返り
ガチャポンでカリモク家具のミニチュアをみて調査に踏み切りました笑。環境面にも考慮したラバートリー材の活用はとても興味深かったです。
余談ですが、ラバトリーは日本語で洗面所やトイレを意味するようですね。検索ミスでラバトリー材で検索したときは笑ってしまいました。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?