【椅子】アメリカ発祥、シェーカー教のシェーカーチェア!
文字数:約900字
「椅子職人シリーズ」の最新刊を読んでいる横山です。
私が最初に調査したトーネットの曲げ木について触れられていて、「進研ゼミでやったところだ!」ばりに興奮しました笑。
主人公の女の子が曲げ木の椅子を江戸時代の兵糧の乾パンに照らして語っていたのが面白かったです。
今回調査したのは、シェーカーチェア!
18世紀後半に誕生したアンティークチェアです。
シェーカー教について
シェーカー教は、キリスト教プロテスタントの一派です。
1774年にイギリスからアメリカに渡った9人のシェーカー教徒によって設立されました。
独身主義と自給自足の共同生活が特徴で、歌って叫んで踊って祈る姿から、体を揺らす(shake)→ シェーカー(shaker)と名付けられました。
現在では衰退してしまいましたが、メイン州のシェーカービレッジに数人の信徒が残存しています。
シェーカーチェアについて
共同体に必要な家具をシェーカー教徒自身が製作しはじめ、後に資金調達のために市販するようになりました。彼らの家具の中で最も特徴的なのが、この椅子です。
質素な生活を貫くシェーカーは、椅子の装飾を排し、簡素で軽量で直線的なデザインにしました。
フィニアルと呼ばれるキャンドル型の背柱、
そしてラダーバックと呼ばれる梯子型の背もたれが一般的です。
振り返り
アメリカでシェーカーチェアが誕生する前はどうだったのか調べてみると、アメリカがイギリスの植民地(コロニアル)だった1783年まで、コロニアル様式が浸透していました。
クイーン・アン様式の影響を受けて、ウィンザーチェアが流行していたようです。そういえば、ウィンザーチェアを調べたときにアメリカで大流行したって書いてたな。1720年代からだ。
スタイリッシュでかっこいい椅子だなと思いました。
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