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【椅子】ロココ様式とシノワズリの融合、リボンバックチェア!
文字数:約1000字
昼頃は母校の仮装行事を見てきた横山です。
一年前は自分がそこにいたと思うと感慨深いですね。
今回調査したのは、リボンバックチェア!
18世紀中頃に誕生したアンティークチェアです。
チッペンデールとロココ様式
![](https://assets.st-note.com/img/1663747641584-HrFxWra0fT.jpg)
この椅子はイギリスの家具師、トーマス・チッペンデールによって製作されました。彼はロココ様式とシノワズリを融合した、華やかさと実用性を兼ね備えた独自の様式を確立しました。
これをチッペンデール様式といいます。
巻き戻って、ロココ様式を確認しておきます。
ロココ様式は1710年代~1760年代にヨーロッパ、特にフランスの宮廷で流行した美術様式です。
特徴は、曲線の優雅なデザインとパステルカラー。宮廷のサロン(貴婦人の社交界)で人気を得たため、女性的なデザインとなります。
シノワズリは、中国風のデザインと覚えておけばいいでしょう。
リボンバックチェアについて
![](https://assets.st-note.com/img/1663748569960-nP5rGbaRIP.jpg?width=1200)
この椅子には、世界三大銘木の一つであるマホガニー材が使われています。赤みのある木目で軽くて頑丈、彫刻も入れやすいことから、チッペンデールが多用しました。
椅子の背もたれには、リボン状の透かし彫りがあります。
また、動物の脚を模したカブリオールレッグ(猫脚)も特徴的です。その中でもクロウ&ボールと呼ばれる、脚の先端が玉を掴んだ動物の爪の形をしているデザインとなります。
振り返り
実は前回のスプラットバックチェア、ひいてはクイーン・アン様式を調べる中で「ロココ」という文字を何度か目にしていました。クイーン・アン様式とシノワズリでキャパオーバーだったので、今回ロココ様式に触れたわけです。
クイーン・アン時代の後にこの椅子が誕生したと、すぐに分かりました。背板や脚がスプラットバックチェアにそっくりですよね。本当にクイーン・アンの椅子は原型となっているんだなあと。
今回は木材についても調べました。木製品なのだから、その素材も重要な要素でしょう。風呂敷が広がり過ぎる予感……笑。