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【椅子】新古典主義の反映、シールドバックチェア!
文字数:約1000字
長い帰省を終え、一人暮らしに戻った横山です。
十分な時間があるので小説の方も進めたいな……最近進みが遅くなっている笑。
今回調査したのはシールドバックチェア!
18世紀後半に誕生したアンティークチェアです。
新古典主義とヘップルホワイト
![](https://assets.st-note.com/img/1664243740515-1KylFqiqpg.png)
引用元:https://iso-labo.com/wakaru/music/neo_classicism.html
まずは、新古典主義について確認します。
装飾的、貴族主義的なバロックやロココを否定し、ギリシア・ローマの古典様式を模倣して、写実的な表現を重視したのが新古典主義です。
18世紀中頃から19世紀初期にかけて流行した新古典主義は、フランス革命やナポレオンの登場によって加速したようです。
新古典主義に基づいて独自のデザインを確立したのが、イギリスの家具デザイナーであるジョージ・ヘップルホワイトです。
後述する特徴を持つものをヘップルホワイト様式といいます。
シールドバックチェアについて
![](https://assets.st-note.com/img/1664245120660-lorvJf04y5.jpg?width=1200)
ヘップルホワイトチェアとも呼ばれるこの椅子。
前回紹介したチッペンデール様式と同様に、マホガニー材が多用されています。
特徴的なのが、盾型の背もたれ。
麦の穂やシダの葉などが彫刻されています。盾型のほかにハート型の背もたれも彼の様式の代表作です。
脚の形状にもポイントがあります。
新古典主義の時代に流行した、足首にかけて細くなる直線のデザインをテーパードレッグといいます。
さらに彼は、脚の先端がスペードを逆さにした形状であるスペードフットと好みました。
振り返り
「椅子が歴史を反映する」が顕著な椅子でした。
ロココ様式でもチッペンデール様式でも、脚の形状は曲線の美しいカブリオールレッグ(猫脚)が代表的でした。
しかし、新古典主義はこれを否定するものです。
シールドバックチェアの脚の形状は直線、ここに時代の変遷がくみ取れるのですね。
この直線的な脚に縦の溝があるものをフルーティングというらしいのですが、これは古代ギリシア神殿の支柱をイメージしているようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1664247647238-ZghPdT7C8L.jpg)
ここまで調査してきて、アンティーク家具ショップHandleさんのサイトに大変助けられています。とても分かりやすいので、ぜひ皆さんも拝見してみてください。