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【椅子】クイーン・アン様式の華、スプラットバックチェア!

文字数:約1000字

趣味的な勉強以外モチベがない横山です。
夜は数学に取り掛かれたらいいけれど……宿題を出されるありがたみが大学生になって理解できたな。

今回調査したのは、スプラットバックチェア
18世紀初期に誕生したアンティークチェアです。


クイーン・アン様式とは?

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3_(%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E5%A5%B3%E7%8E%8B)

クイーン・アン(アン女王)とは、最初のグレートブリテン王国(イギリスの前身)君主です。
ブランデー・ナンの異名を持つほどのブランデー(酒)好きで、17回妊娠したにもかかわらず、子の一人も成人しなかったといいます。

アン王女の時代は1702年~1714年と短かったのですが、王侯貴族が使用していたこれまでの華やかな装飾のあるデザインから一転、女性らしく実用的なスタイルになります。
これがクイーン・アン様式です。


スプラットバックチェアについて


引用元:https://shop.denim-furniture.jp/products/detail11493.html

クイーンアンチェアとも呼ばれるこの椅子は、
彼女の様式を全身で表しています。

椅子の背もたれの縦の中心要素をスプラットといい、これが花瓶を模した板であるのが特徴的です。

写真から前脚に目を引かれた方もいるでしょう。
これはカブリオールレッグ(猫脚)といいます。もともとは中国の家具様式であったものがシノワズリ(中国風美術様式)としてヨーロッパに伝わり、アン王女の時代に大流行しました。
曲線が美しく、猫の脚に見えますよね。

この椅子が画期的だったのは、初めて座面にクッションがつけられたことです。現在の椅子の原型はここにあるようですね。

振り返り

スプラットが機能性を保ちながら、上品な印象を与えるなと思いました。
この背もたれ、どうやら私が前回調査したウィンザーチェアに影響を与えているようなのです。

スプラットバックチェアが上流階級で流行すると、庶民はその背もたれを真似て、ウィンザーチェアの背面にも花瓶型の装飾を入れたようです。

今回の調査には文化や様式がたくさん登場しました。アンティークを辿るにあたって、その特徴を覚えていく必要がありそうです笑。


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