心を動かされた日
9月6日辺りから、私の中でサッカースイッチが入った。
生まれてこの方、サッカーなんぞ携わる事ましてや興味を持つ事など一度もなかった。
ぶっちゃけ、「なんで?」と今でもハマった理由が不明ではあるが、その中でも私の "推しの推し" である事がサッカーに目を向けるきっかけになったのではと思っている。
そして、ついに来たる10月15日。
埼スタにて行われた代表戦を現地参戦してきたのだ。
ありきたりでつまらない題名。
「心を動かされた日」
であるのだが、嘘偽りなくそうだった。
今までやった事あるスポーツは、バスケ、駅伝、100m走だけ。だからサッカーのルールすら知らない私がサッカーの試合を見て心を動かされる。
不思議な感覚だ。
この日は双方にオウンゴールのみの得点となる前代未聞の試合だった。
素直に喜ぶべきか?とか、色々分からない事が多く混乱した。
日本人選手がオウンゴールしてしまった時には、会場中が「………」という何とも言えない空気にはなったが、その後の "ドンマイドンマイ次!" と言わんばかりのさらに大きな声援が響き渡った。
あの時の会場の一体感は、あの場所に居ないと分からない。全身で感じた。
勝手ながらその選手の気持ちや、周りのサポーターの気持ちの切り替え方はスポーツ経験者だからより分かるような気がして感動した。胸が熱くなった。
後半戦に入り、メンバー交代も増えた。
私が注目する選手の 三笘選手、中村選手、伊東選手 この3人が同時にピッチに立つことがあるのかと個人的に激アツ展開であったが、試合の雰囲気は変わり、より流れが良くなった気がする。
その瞬間は訪れた。
中村選手がボールを持った。
キレキレなドリブルでゴールに向かって斬り込んで行く。敵を抜き、鋭いパスを出す。
…決まった…!!!!!!!!!
オウンにオウンで返した瞬間だった。
会場の歓声が響き渡る。雰囲気がガラッと変わった。私は顔を真っ赤にしながら目頭が熱くなった。
1人で来ていたので、誰ともハイタッチすることはなかったが、そんなことは関係なしに、喜んでいる隣の人、前後、会場中が味方である気がした。
それくらい気持ちはみんな同じで、私も寂しくなかった。
そんなこんなで終わりの笛の音がなった。
とてもアツイ展開だった。
絶対にまた観に行きたい。
全力で戦う人はカッコよかった。