
緑茶(べにふうき)が花粉症に効く!?
今日のヤフーニュースで
花粉症状の患者さんが増え始めていて、
花粉シーズンが前倒しになるかも¹⁾ という記事を見てから
花のムズムズが止まらないくらげです。
前回は花粉症にルイボスティーは効果があるのか?
という記事を書きましたが
今回は緑茶の品種である『べにふうき』が花粉症に効くのでは?
とよく言われているので、
そのあたりを調べてみました!
要約
スギ花粉症の患者や486名にべにふうき茶とやぶきた茶の2群に分けて、
スギ~ヒノキ花粉が飛ぶ時期に毎日飲んでもらい、
症状の重症度、薬剤の使用量およびQOL障害度をスコア化して比較した。
結果は、
眼・鼻症状の日毎推移・QOL障害度に差はなかったが、
スギ花粉時期においての合計薬剤使用スコアがべにふうき茶群のほうが
低く推移する傾向がみられた。²⁾
もう少し詳しく
試験に使用したお茶は、
茶葉の段階で調整されたメチル化カテキン17ml/350mlを含むべにふうき茶と
メチル化カテキンを含まないべにふうき茶を対象にしており、
1日朝食後・昼食後の2回、350mlずつ飲んでもらい、
眼・鼻症状や薬剤使用量・QOL障害度をスコア化して比較した試験です。
結果は、
スギ花粉飛散のピークに伴い、眼・鼻症状などが上昇し
減少に伴い症状も減少しましたが、ヒノキ花粉の飛散量増加に伴い
眼・鼻症状などは再び上昇しました。
しかし、
薬剤使用量はべにふうき茶群でスギ花粉のピーク時期に有意に少なく
スギ花粉終了時期まで低い傾向が続きました。
他の面白い研究を発見!
けっきょく、
べにふうき茶を飲んでも花粉症状に効かないじゃん!
と思ったそこのあなた!(私も同じことを思った…)
別の面白い研究を見つけたので紹介します。
なんと、
べにふうき茶にしょうがエキスを混ぜて飲むと症状が緩和するらしい!³⁾
この研究では、
べにふうき茶単体でもマスト細胞炎症性サイトカイン産生を
約40%y抑制していたが、べにふうき茶+しょうがエキスの組み合わせでは
なんと約95%も抑制していました!
実際にスギ花粉症患者27名を対象に
べにふうき茶粉末1.5g群・べにふうき茶1.5g+すりおろしようが30ml群
やぶきた茶群に分けて1日2袋を86日間摂取したところ、
スギ花粉飛散量がピークの頃にやぶきた茶群に対して、
べにふうき茶群は有意に、べにふうき茶+しょうが群は非常に有意に
鼻・眼の症状と医薬品の使用量が低下しました。³⁾
緑茶にすりおろししょうがが合うのかどうかは、
今後、試してみたいと思います。
飲めそうな味であれば、
実際にべにふうき茶+すりおろししょうがを飲んで検証してみます。
検証の結果は後日、ご報告いたします。
まとめ
今回は花粉症状を抑えるとして有名な
べにふうき茶の研究をご紹介しました。
べにふうき茶の定期摂取では、
症状を抑える有効性が研究によってまちまちではありましたが、
全体として効果がある傾向にありました。
さらに
べにふうき茶にすりおろししょうがを混ぜることによって
症状がより抑えられるという研究もあり、
今度、試してみようと思います。
みなさんも、
試してみて実際に効果があった方法がありましたら
教えてください!
それでは、今回はこの辺で
参考文献・サイト
1)
2)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcam/4/3/4_3_127/_article/-char/ja/
べにふうきのスギ花粉症に対する効果比較試験
3)https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010724192.pdf
「べにふうき」 緑茶のスギ花粉症状軽減効果とショウガによる増強効果