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1月の本

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令和3年最初は2冊。

● i 西加奈子

「この世界にアイは存在しません。」
入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。
ワイルド曽田アイ。
その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。
ある「奇跡」が起こるまでは…。
西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編。

小説というか、アイの人生のドキュメンタリーを見ているような本。
私がよく分からないからといって目を逸らしてきたシリアのことや日本で起きた震災のこと、アイはどこかに本当に存在して、今日も胸を痛めたりしている気がします。

西加奈子さんの長編はその人の人生が長く描かれるけど、その割に登場人物が少なく名前が覚えやすいし、人物像が分かりやすく印象的に書かれているので、しばらく経ってから登場しても覚えていられるところが好きです。

しかも一気に読めるタイプではなく、下手したら何か月かかかって読み切るので私にとっては結構大事なポイントです。
名前にカタカナが多いとか感じが難読とか登場人物が多すぎると次に読むと時に思い出せなくて面白さが半減してしまうので。
そういう点で西加奈子さんは長編も読みやすいんですよね。


●一緒に絶望いたしましょうか 狗飼恭子

いつも泊りに来るだけの歳上の恵梨香に5年片思い中の正臣。
婚約者との結婚に自信が持てず、仕事に明け暮れる津秋。
叶わない想いに生き惑う二人は、小さな偶然を重ねながら運命の出会いを果たすのだがー。嘘と秘密を抱えた男女の物語が交錯する時、信じていた恋愛や夫婦の真の姿が明らかになる。今までの自分から一歩踏み出す恋愛小説。

ママから送られてきた本です。
読みやすいし途中から急に面白くなって読み進めてしまいました。
タイトルからして自分では選ばないタイプの本だったので新鮮でした。
これは運命が交差するわ~!って思ったら案の定交差していくので、運命交差フェチにはたまらないかもしれません(何それ


2021年になったので本のあらすじも載せてみました。
今年こそいっぱい本を読むぞー。

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