ほかの発達障害の人と同じ薬を飲んでも、効き方が違うのはなぜ? ②
薬の吸収や分解(代謝)にかかわる体質もみんな違う
• 薬は体重 1kgあたりの量(用量) によって効き方が変わるので、体重が変われば、必要な薬の量も変わります。
• 薬の吸収や、肝臓や腎臓での分解・排泄のされ方も、一人ひとり違います。
• 薬は、酵素と呼ばれる身体の部品によって、分解されるものが多いです。
• ある薬を分解する酵素がよくはたらく人は、その薬が分解されて効果が弱くなるまでの時間が短くなります。なお、酵素のはたらき方によって良い体質とか悪い体質とかいうことはありません。
• また、発達障害の薬は脳に作用するので、脳に運ばれる薬の量や速さによっても効き方が変わります。
肝臓や腎臓が悪いときは要注意
• 薬は、肝臓や腎臓で分解(代謝) されます。なので、肝臓や腎臓が悪くなっていると、薬がうまく代謝できなくなることがあります。
• 薬がうまく代謝できないと、身体に薬がたまってしまい、体調が悪くなったり、薬が効きすぎることがあります。
• そのため、薬を飲む前や飲んでいる間、きちんと肝臓や腎臓が働いているか、血液検査をすることが必要な場合もあります。
• また、薬を飲む前や飲んでいる間に、健康診断で肝臓や腎臓の異常があると言われたときは、主治医に報告しましょう。検査の結果をコピーして病院に持っていっても良いでしょう。
(第三版/最終更新日:2024.4.8)
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