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【クラファン開始まであと5日】薬はじめてガイドの製作を振り返る②

こんにちは、中の人1号の仲田です。
毎回宣伝で恐縮ですが、「発達障害の薬はじめてガイド」プロジェクトでは、このたび、印刷費と活動継続資金を集めるため、クラウドファンディングに挑戦することになりました。クラウドファンディング開始日は2022年9月12日(月)の予定です。期間は10月31日(月)まで。まだページは公開されていませんが(9月7日時点)、こちらのURLからの受付となります。

クラウドファンディング開始まであと5日となりました。noteやtwitter (@kuracilo)でのフォロー、拡散をどうぞよろしくお願いいたします。

今日は「薬はじめてガイド」作成までの振り返り第二弾です。

ミッションインポッシブル

「発達障害の薬はじめてガイド・プロトタイプ版」には大きな課題がありました。それは、表紙も文字ばっかり、ということです。今も文字ばっかりじゃん、と思われるかもしれませんが、それよりもさらに、です。

私自身は文字が得意な視覚優位というのでしょうか、パンフレットの内容が文章のみで表現されていることに全く問題を感じませんでしたが、多くの人はどうもそうではないようなのです。
瀬戸川さんの「絶対にかわいいキャラクターが必要だ!」という強い主張により、最終稿を仕上げる前にパンフレットのビジュアル面を強化することになりました。

最初は、オリジナルキャラクターを創造しようともしましたが、無理でした。我々は絵を描くことが趣味ですらなかったので、当たり前です。

そうこうしているうちに、4月がやってきました。母校、筑波大学への転職。いままで教員と学生の関係だった先生方、職員の方々と同僚になり、初めての授業、初めての会議…。
実は、筑波大学には私の憧れの先輩がいました。発達障害の当事者として、筑波大学で職員として働きながら、マンガで情報発信をしている漫画家・イラストレーターのダックスさんです。発達障害学生支援の日本の最先端を行く筑波大学で、いつか、遠い遠い将来、同じ当事者として一緒に仕事をさせてもらえたら最高だな、とぼんやり思っていた私に、瀬戸川さんから指令が出ました。
「ダックスさんに挿絵のキャラクターを描いてもらえないか依頼しよう」

「無理だよそんなの!」
気がついたら反射的に答えていました。
だって私たちはこれまで啓発活動なんか一切していないし、発達障害に関する実績は何もなかったのですから。
しかし、奇跡は起こるんですね。
オンライン会議のチャットで、ダックスさんの上司である、佐々木先生に相談してみたところ、なんとダックスさんを紹介していただき、イラストの依頼を受けていただけることに!チャットでメッセージの送信ボタンを押すときが、このパンフレット製作のなかで最も緊張した瞬間でした。

ちなみに、10月にダックスさんの発達障害啓発マンガが本になります。
ファンの皆様も、この記事で初めてマンガを知った方も、ぜひご予約ください!(勝手にPR)

誰も悲しくならないタイトルをつけたい

発達障害の薬はじめてガイドの正式名称は、「発達障害の当事者とまわりの人のための薬はじめてガイド」といいます。長いです。でも、どうしても「当事者」というフレーズを入れたかったのです。

本文の内容と、タイトルを決めるときに、気を付けていたことがあります。それは、「頼れる家族や友達がいないから、自分は生きていけないのかな」とか「今のお医者さんと相性がよくないから、もうダメかもしれない…」と思って悲しい気持ちになる人がいないようにしたい、ということです。

私も、母子手帳に書いてある情報が必要だと言われ、関係の良くない相手に震えながら連絡をしたことがあります。「〇〇してください」だけしか伝えられなければ、絶対にそうしなければいけないように思ってしまい、苦手なことやとても苦しいことでも我慢してやってしまう、やろうとしてしまうこともあるのを、当事者の体感として知っていました。だから、できるだけ、色々な選択肢があると文章から伝わるように書いたつもりです。イレギュラーなことが起こったときの対応や、転院のことも、できるだけ具体的に書きました。

また、既存のパンフレットには、特定の家族だけを名指しして書いてあるものが多くありました。それはもちろん悪いことばかりではないと思うのですが、自分たちのパンフレットでは、親密な支援者を、親や異性のパートナーだけに限定しないで書きたいという気持ちがありました。どのような関係であっても「まわりの人」に障害のことや、飲んでいる薬のことを正しく知っておいてもらうのは、きっと本人の助けになると思うのです。

ちなみに、セルフメディケーション振興財団の助成に応募したときはまだ4月末で、パンフレットの正式なタイトルが決まっていませんでした。だから「発達障害者当事者と家族が~」というタイトルになっています。

余談ですが、7月に、はじめて助成をいただけることが決まったときは、本当にうれしかったです。お金のこと以上に、製薬に関わるプロフェッショナルである審査員の方々がこのパンフレットの必要性を認めてくれたことがうれしかったのを、よく覚えています。もちろん当事者としてはパンフレットに相当するものの必要性は実感していましたが、やはり明示的に必要だと言ってもらえるのは嬉しいものですよね。
次回はパンフレット発行に至るまでのドタバタをお届けしたいと思います。
<続く>

クラウドファンディング開始まであと5日!プロジェクトページはこちら。拡散へのご協力、よろしくお願いいたします!!


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