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くらげ×寺島ヒロ 発達障害あるある対談 第151回 「うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記発刊記念!どんな反響が来ているのかな!?」ってお話

※今回は発刊記念号につき無料公開とさせていただきます。

〔く〕 こんばんは。くらげです。

〔寺〕 こんばんは。寺島です。

〔く〕 さて、寺島さんの新刊「うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記」が3月8日に発売しました!おめでとうございます!

〔寺〕 ありがとうございます!出勤仕事も抱えての作業でしたので大変でしたが、周囲の皆さんや、編集部、スタッフさん達、監修の梅永先生のおかげでなんとか形にすることができました。

〔く〕 今回、出版社の飛鳥新社が非常にPR熱心というか、100円値下げしてまで「多くの人に読んで頂きたい」という意気込みがばんばん伝わってきております!pixivコミック/ノベルでも一部公開なんですね。

〔寺〕 はい、こちらから無料でご覧になれます。アプリもありますが、そのままタップすればブラウザから見ることができるので簡単ですよ!中身は本からの抜粋という形で、大体1章につき8ページずつ公開しています。現在は1話として「タケルの診断」編が掲載されています。順次追加されて行くはずですのでフォローしていただけると見逃さずに読めますよ!あ、あとイイネしていただけると大変有り難いです。

〔く〕 LITALICO発達ナビにもかなりがっつり踏み込んだレビューが上がっています。非常に注目度が高いですね。

〔寺〕 なんだかすごく担当ライターさんが読み込んでくださっていて、恐縮しています。レビューも「そこ切り取るか!さすが」というところをピックアップして丁寧に書いてくださっているので面白いですよ。あと、ダ・ヴィンチニュースにも取り上げていただきました。今回のプロモーションではくらげさんにも人をご紹介していただいたり、わたしの個人的な知り合いからも色々な方が協力してくださったということで、飛鳥新社の担当編集者も小躍りしていました。少しは恩返しが出来たでしょうか。

〔く〕 ボクは先ほど漫画を読み終えました。毎週こうやって話し合っている身としてはどうしてもひいき目になるのですが、発達障害の本というか、漫画として大変面白かったです。詳しいレビューについてはもう少し後に書きたいと思います。で、この本にはさりげなくボクもあおも出演していたりするんですよね(笑)

〔寺〕 くらげさんはADHDとして大変わかりやすい方なのでADHDの例として大活躍していただきましたよ(笑)あおさんもASDの例として取り上げさせて頂きました。

〔く〕 ありがとうございます(笑)いやー、一気に色々と感想をぶつけたいところなのですが、あまりネタバレになっても、というところなので少しずつやっていきましょう。ところで、反響とかはもう来ています?

〔寺〕 私のところには、いろいろな発達障害関係者から反響が届いています。私が特にピックアップしたいところでは、まず、「発達障害」が特定の特徴を表すものではなくて、「先天的、後天的に関わらず」「脳の機能障害で」「なんかすごく苦手なモノがある」の総称だということが理解できたというもの。実はこれ、これまでの発達障害の本にはあまりハッキリとは書かれていない情報だったようなんですね。

〔く〕 確かに本を読んでも、発達障害ってどんなもの?という説明では「○○する人は発達障害です」「△△な行動をするのはアスペルガーです」みたいな「何をする人」って印象が強いですね。

〔寺〕 息子のタケルは療育センターで検査を受けたとき、テストの結果が非常にガチャガチャしていました。テストのいいところと悪いところで極端に差があったんですね。でも、数値的には一番低い部分でも一般的な成績より上だったんです。

〔く〕 タケルさんはかなり特殊過ぎる例なんですが、あおも発達障害のテストだと言語力は100を超えてるんですけど処理速度は60がでしたね。普通は同じ程度になるんですけど、40も離れているのはかなり極端ですね。この極端な差違があることが「発達障害」ってことで「出来ないことが多いから発達障害」ではないってことなんですよね。

〔寺〕 そうですね。正確にいえばタケルといっちゃんは「発達に偏りがある」状態です。これに困りごとが多くなって日常生活が困難になると「発達障害」と「障害」の文字が付きます。「発達に偏りがある」けど「障害」じゃないという実例を描くことで、逆に「発達障害」とは何かが理解できたという方もいらっしゃったのではないでしょうか。

〔く〕 出来ない話じゃなくて、出来ることの話が多く織り込まれていたのも印象的でした。普通の子ども像を追い求めるのではなく、こういう事ならうちの子にもやれるかもというヒントにもなるかもしれませんね。

〔く〕 だと良いですね。また、ADHDは「自閉症スペクトラム」の一種ではないということを初めて知った、という感想もありました。かくいう私の夫も「ADHDって自閉症スペクトラムじゃないんだ!?」って言ってましたね・・・。おまえ、うちにある本全然読んでないやろ(笑)

〔く〕 旦那さん、ADHDの診断受けてましたよね(笑)

〔寺〕 本当ですよ(笑)ADHDにもいろんな人がいることは知ってるんですが、あえて言わせてください!ADHDの人は本を最後まで読まないですね!

〔く〕 読まないよ!じっとして集中して読むとかできませんから!

〔寺〕 ギヤー!本を最後まで読めないADHD、ここにもいた!!

〔く〕 いやまぁ、実際に最後まで読み通すというがどうも苦手で。さっと眺めて必要なところだけを精読するみたいな感じですね。

〔寺〕 実はこの本を作る時、どうせ全部描き直すなら時系列にまとめ直そうかという話も出たんですよ。でも担当者さんが「いや、似たようなエピソードごとに、内容も特性ごとまとめましょう」「ADHDの人は頭から通読しません。必要なところだけ拾い読みしますから見出しをつけて興味のあるところだけ、何度も読んでもらえる作りにしましょう」って言ってました。「なるほど、そんなものか」と思ったのですが、読みは当たっていたようですね。

〔く〕 当たっていますね。ADHDは興味があることがひっかかると「その部分」は精読しますけど、そうでないところはほんと飛ばすことが多いです。興味があることに対しては異様に詳しいけど、知らないことはほんと知らない、というのはこういうフォーカス力の問題もあるのかと。

〔寺〕 まさか一冊の本の中に読むところと読まないところがあるとは思いませんでしたよ。残念なことにこの本の主役二人と私は純粋なASDなのでADHDに参考になるところがあるかわかりませんが、読んでもらえる作りになってるならそれはそれでよいかな。

〔く〕 まぁ、ボクは通読しましたけど個別の事例よりも「自己否定をしない子どもを育てる」ってところが何より大事だと思いましたね。そこはASDもADHDも言ってしまえば健常者も同じ事です。でも、純粋なADHDってのもそういないですけども。

〔寺〕 スペクトラム(グラデーション)ですから、自閉症ぽい部分はADHDの人にも、健常者と言われる人にもある程度は出てきますね。それから、これは私の印象ですけど、日本だとASDともADHDともはっきりしないけど支援が必要だと医師が判断した場合は、イメージが比較的悪くないADHDでとりあえずで診断を出していることもあるんじゃないでしょうか。

〔く〕 ボクも発達障害の面からするとADHDが強いですが、ASDなところも併発はしていますからね。発達障害ってなんなんだ、というとき説明が難しいのは「併発」していることと、その診断がきっちり分けられない、ということもありますね。

〔寺〕 でも、とりあえずでも支援が受けられそうな診断がつくならまだよくて、意外に辛いのは診断すらつかないケースですよねえ。駱駝家さんはADHDなのですが衝動性があまり高くないのでスコアも高く出ないんです。ASDでもIQが高いから手帳には届かない。でも、日常生活を送る上では両方の傾向をうまく乗りこなしていかないといけないので大変なんです、ストラテラも飲んでますしね。

〔く〕 合わせ技一本!で手帳取得とはなりませんか。

〔寺〕 ならないんです(笑)私も自閉症としてはスコアが高いと思うのですが、受け応えが出来るしIQも高いから「障害者」としては認められません。結構苦労もしてますし、周囲に迷惑もかけているのですが。子どもたちもIQがネックになって障害者手帳取得は難しいそうです。

〔く〕 この辺は今度変わっていくといいんですけどねぇ・・・。

〔寺〕 行政の基準が、今後DSM-5に批准していく見込みなので、やがてADHDとASDの併発での不都合が認められたり、睡眠障害も支援が必要な障害のカテゴリーに入っていくはずです。今後に期待ですね。

〔く〕 その辺は身体障害者手帳を持っているボクは大変助かっています。いや、大変ですけど。というところで、今回はこれくらいでしょうか。

〔寺〕 はい、くらげさんのレビュー楽しみにしてますね!ではまた来週!お疲れ様でした!

〔く〕 お疲れ様でした!

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妻のあおががてんかん再発とか体調の悪化とかで仕事をやめることになりました。障害者の自分で妻一人養うことはかなり厳しいのでコンテンツがオモシロかったらサポートしていただけると全裸で土下座マシンになります。