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【前編】テスラが年間100万台を出荷するまでの戦略と戦術:テスラのPurpose経営
「1日に1台はEV車を見かけるようになった」と感じている方も多いのではないでしょうか?
また、「EV専業のテスラの株が高騰し続け、世界一の生産台数を誇るトヨタ自動車の時価総額の4倍以上ある」と聞いて、不思議に思う方も多いと思います。
(2022年8月14日時点で時価総額はそれぞれ、テスラ125兆円(133円換算)、トヨタ自動車29.2兆円)
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出典:著者撮影
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出典:著者撮影
私はテスラ車(Model3)に約3年乗り、長年テスラの株主でもあるのでテスラの動向は常にウォッチしてきましたが、MBA在学中に学んだ様々な理論に適った戦略がテスラにはいくつもあります。
このセオリーに沿った戦略が株価の高騰を支えていると言えます。
これまでモータージャーナリストやITジャーナリストによるテスラの分析はありましたが、アカデミックな観点で、かつ実際のテスラユーザーとして深くUXを理解している人による分析はほとんどありませんでした。
創業からまだ20年も経っていないEV専業のテスラが、全く注目されていなかったEV普及のために取ってきた中心的な戦略を解説し、自動車業界の時価総額で圧倒的な世界一になっている理由をクリアにします。
このnoteの企画は3部構成で、前編では、テスラの成功に最も重要な、テスラのPurpose経営とプロダクト展開の戦略を解説していきます。
前編:【戦略①】テスラが年間100万台を出荷するまでの戦略と戦術(前編)→テスラのPurpose経営
中編:【戦略②】「やらないことを決めて始める」→「選択と集中」戦略
後編:【戦略③】広告予算0円で実現する世界一を実現したマーケティング戦略
前編は次のような目次構成になっています。
<目次>
①数字で見る「0から作り上げた年間100万台の販売実績」
①-1:そもそも「マーケティング戦略」とは?
①-2:EV出荷台数で見るテスラの立ち位置
②テスラのPurpose宣言と、3段階のプロダクトリリース計画
②-1:そもそも「Purpose経営」とは?
②-2:2006年に立てたテスラのマスタープランに見る戦略と戦術
②-3:Purposeがなぜ重要なのか?
②-4:可能な限り、次の廉価な製品ステップへ早く進むために「やらないこと」を明言
②-5:テスラはEVの普及と原発の稼働をセットで考えているか?
③なぜ時価総額でトヨタの4倍にまでなるのか?
③-1:事業領域の伸び代の圧倒的な違い
③-2:技術力の圧倒的な違い
③-3:株価高騰の理由のまとめ
おわりに
このnoteは下記のような方々を対象にこのnoteを執筆されています。
・売れる製品 / 顧客から選ばれるプロダクトを作りたい方
・テスラ株への投資に興味のある方
・EVの購入を検討中の方
・経営を学ぶMBA生やMBAホルダーの方
それではテスラの戦略を見ていきましょう。
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