チューリップは開いて閉じる
まだ1月ですが、花屋さんでは春のお花がいっぱいです!
切り花の春の花は、12月から3月初めくらいまでがお買い求めに良い時期です。
3月後半辺りからの春本番の陽気になると、品質的にあまりよろしくないです。今がお勧め。
春の花の代表格といえば、チューリップ。
チューリップは花屋の店頭では、写真の黄色いチューリップのようにツンと閉じて並んでいます。
暮らしの花に迎え入れると…
暖かいと開きます。明るいと開き、暗いと閉じます。
はい、昼間開いて夜閉じるんです。
数日経過し、咲ききると閉じなくなって花弁が外側に反ってきます。
白いチューリップは花嫁さんのブーケにも人気です。
でも、私にとっては“いわくつき”の花。
白いチューリップでいつも思い出すことがあります。
昔、デパート内の花屋勤務だった時に 店頭購入くださったお客様から「帰宅後にチューリップが開いた」というクレームのお電話がありました。
いくらそういうお花だと説明してもご納得いただけず、ご購入と同じ品種のチューリップを用意してお詫びにご自宅へ伺ったことがあります。…お詫びする必要のない案件でしたが。
その時から、ご来店のお客様へ しつこいくらいに「チューリップは開きます…」のくだりをご案内するようになりました。
ちなみに、後にお客様相談室の方から そのお客様はデパートのブラックリストで出禁通達が出ているくらいだから無視していいと。
いつもは私達に手厳しい相談室の責任者も この時ばかりはお客様のことをボロクソ言っていたので、各売り場でトラブルを起こしていたんでしょうね。
今のように“カスハラ”なんて認識もなく、“お客様は神様”時代だったのに、出禁通達されているケースがあることを初めて知りました。
子供の頃に『咲いた 咲いた チューリップの花が〜』で親しんできた花。
お花に興味がない人でも知っている花ではないかしら。
チューリップは、お部屋の中で咲いて開いて閉じて…茎も伸びます!
変化の楽しいお花。花屋さんで、好きな色を選んでみてね🌷